大洗と5・15事件

昔から、地元茨城が事件に関わってました。

昭和の荒れた時代のテロとか。

テロは、納豆に次ぐ特産品のようです。
たんに地元民の気質だけが原因だと考えておりました。

水戸とか大洗の人が荒っぽいのはいまさら指摘するまでもありませんが、
当然政治も経済界も絡んでて、想像以上に根は深そうです。
資料をあたると、現実は奥が深く、思想の裏づけになる組織があった模様。

【PR】図説昭和の歴史〈第3巻〉昭和の恐慌 (1979年)

立場は違えど5・15 事件は連合赤軍のような残党が集まって蜂起したようです。
昭和を歩く -1- (5.15事件)

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今まで知らなかったぞ。

地元なんだから、ちゃんと歴史を教えてほしいよ。
歴史は都合よく編集されて手元に届きます。
とくに日本史は勝者の歴史ばかり。
半端に偏ったものを押し付けるなら、最初に歪んだものを与えたほうがよさそうなものです。

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「浜口首相」が凶弾に倒れるまでの政治は良く本が出てますが、なぜ撃たれたのかはわからなくても点になるのが受験の日本史。

テロの起きた背景は、あんまり説明されません。

みんな知りたくないのか?

きのう寝る前に読んだ本がこれ。
撃たれた理由が判明。
図説昭和の歴史〈第3巻〉昭和の恐慌」なぜなら、撃った犯人の手記が収録されてるから。

たとえば東京駅の浜口首相暗殺未遂のとき、犯人が警備の穴を見つけるまでの葛藤や、銃撃の瞬間の様子、モーゼルを握ってるのに警備がそれを排除しない不思議さ、護衛に殴られながら握った銃を暴発させないように心配するなど、事件の細部が見えてきます。暗殺者のバックアップまで居たようです。私だけかも知れませんが、そこまで解説されてはじめて「歴史の勉強」をした気になります。

茨城交通水浜線 (RM LIBRARY(63))