居酒屋ゆうれいをみて以来、邦画アレルギーが和らぎました。
「太陽を盗んだ男」が好きです。既存の映画会社がテレビに負けてチカラを失って、次の世代が期せずして生まれました。その中で、わたしはずっとキティ・フィルムのことが気なっています。
多賀英典、伊地智啓(キティ・フィルム)のプロデュース業が気になります。絡んでいるけど実はお金出しただけの角川映画、セーラー服と機関銃。よく考えると変なバランスでできた映画です。アイドル映画なのに、ヤ九ザの娘なんて変。
製作途中でなぜか3回演出がかわっためぞん一刻。らんま1/2の熱闘編。アニメは後でみましたけれど、リアルタイムでみていたあぶない刑事。探偵物語は再放送でみました。
面白がって観た作品のプロデューサーが同一人物というのことが、いまはとても不思議です。
作品を作った人はそれぞれ別です。ただ、つくらせた人が同じで、総じて面白かった。
面白い理由はきっと、脚本にお金がかかっているからでしょう。
映画を映画として成立させるのに必要なのは、たぶんお金で、削っちゃいけないのは脚本料だと思う気です。
田中陽造(グループエイト出身)がシナリオの映画は、そうとは知らずに見ていました。90年以降のものですが、どれをとっても良いです。この人の腕がいいのか、この人を召喚する人が偉いのか、ここと組む相手がそれなりの人たちで出来が良くなるのか、正確なところはわかりませんが、映画ってこうだなあと思うのです。