たのしい職場

職場が有機溶剤臭い。風下はずっと臭い。さすがに辛いので奥の窓を開けるも、有機溶剤の濃度が低い席の人に窓を閉じられてしまう。

なぜ、就業中にこの作業ができると思ったのだろう。発注者の予測がたいへん雑である。鼻が曲がって感じなくなってきた頃、発注担当者がやって来て「臭い」と一言いいおいてどこかに行ってしまった。まるで他人事の口ぶりが、彼の人柄をよく表していた。

10メートル以内はシャツに溶剤の匂いが染み付くレベルであった。わたしが8メートルほど。溶剤の塗布部分から距離が離れるとあんがい平気みたい。半日吸って居るうちに楽しくなってきたので、ふだんは言わない軽口を言いおいて職場を後にしました。