【本当の敵はどこにいるのか?】
「非正社員」の本当の味方はだれか: 29歳の働く君へ~いまからでも遅くない! : J-CAST会社ウォッチ
風向きが変わったらあのおばちゃんは酷い目に遭いそうだと心配しております。
あんまり吹かさなければいいのに。
いまどきの若者が、社民のあのやり口に早晩乗るとは思えませんが、城氏が指摘されるように労使の対立軸をマスコミが単純化しているのは心配です。
【図式の単純化】
わかりやすく捉えるために、新聞記者や雑誌記者ははわかっているのに「ワザと対立軸を単純化している」のかな?と思っては見たのですが、実は全く分かっていないだけなのかもしれません。
ちなみに、連合さんは派遣労働に賛成しました。多様な働き方がどうのこうの図に書いてありますが、要は、
「正社員の下に派遣という下級身分を作りたかった」だけなんです。
この話の方が単純化しすぎで怒られそうですが(笑)
【組織の維持のために】
組織を維持するために、製造業への派遣労働という「禁じ手」を使いました。
これまでの「戦況」を整理しますと、
バブル崩壊 銀行の倒産回避 銀行への公的資金の投入 経済対策のための公共工事の増加 製造業の海外競争力増強のための円安誘導
上記のように国策で円安製造業中心の社会をつくってきました。「ものつくり」と声高に叫んでいたのは国のお墨付きがあったからでしょう。
問題は、既存の産業と歳寄りに手厚い政策をとったこと。若者と新規産業にはなんの手助けもしなかったこと。このふたつが、結果として今の状況を作りました。
【製造業の衰退】
今後、製造業は衰退するでしょう。
為替メリットが大きすぎるから。今回のサブプライムのパンチは、いまから製造業に向かう学生を萎えさせるでしょう。製造業の労働環境がそれほど良くなくても、いままでは他に行く場所がなくて人は来ていました。
これからは、どうせ働いても食えないんだ!と学習した人が製造業にやってくるでしょう。そのときまともにモノが作れるかどうかは「運」次第です。
実際に製造業の衰退を目の当たりにすると、結局農業の衰退や石炭産業の末期、また「造船不況」のころと何ら変わりはありません。1度落ち目になった産業は無くなりはしませんが、今までと同じ規模に浮上し直すことはありません。
なぜなら、そこに人が来ないから。特に目端の利く優秀な人・・若者が・・愛想を尽かすでしょう。
労働者における年齢分布が歪な業態は、そう長くはありません。
原因をそこに求めるのはあまり合理的ではなく感情的すぎるかも分かりまんせんが、電車が脱線したりエレベーターが故障して墜落事故を起こしたりするのは、きっと前の世代の技術を伝承しなかったからでしょう。
エスカレーター・エレベーター事故 – Yahoo!ニュース
線路に器具忘れ、三重で近鉄電車脱線(産経新聞) – Yahoo!ニュース
インフラで人の命が関わる乗り物で事故が回避できない現実が向こうからやってきました。
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