製造業:第3の産業革命が始まった
大英帝国の人が立体プリンターで世の中が変わるっていってる。
ガレージでなんでも作れるから、製造業のあり方が変わるんだと。
世の中そんなに単純だろうか?
3Dのデータをいれると自動的にルーターで削って出てくる機械があって。
ほびーましんへようこそ!
パソコンに入れると立体が作れるの。
CNCフライス – 趣味の部屋 工房 山本
インターフェイスがそっけない。
道具があるからって、単純に転換するとは思いません。
たとえば洋裁について考えてみましょう。
昭和20年代のモノがないころは、ブラウスをシャツに仕立て直し。
物資がすくないので技術で補っていました。道具はないから手縫い。
昭和30年代は自分で足踏みミシン。洋服はフルオーダーか自作が基本。
洋服が縫えることが自慢になりました。主婦のたしなみ。
昭和40年代になるとVANなどブランドブームがありますので、もう既製服ですね。
そして昭和でいうと80年くらいの今、洋服はファストファッションとなりました。
どこかで作ってどこかから持ってきて買う時代。
洋服が縫えなくても、買えばよいので技術は不要です。
ミシンが使いやすく安価になりましたがそれらを理由に洋裁はしません。
洋服が欲しい人が洋裁をしません。
最初の引用記事にある「第3の産業革命」を一言でいうと、ミシンの無い時代にこれからはミシンの時代が来る!と息巻いてるだけ。
ミシンが簡単に買えるからといって、ミシンを使わないんですね。
だからミシンを三次元プリンターなりパソコンに繋いだCNCルーターに置き換えたとしても、きっとだれも使わないと思います。
消費社会にどっぷり使った人間にとって、途中経過はただのやっかいごとです。
人は結果を欲しがりがちです。その証拠に、野菜コーナーもお肉コーナーも素通りしてスーパーの出来合コーナーは今日も活況です。材料はたくさんあるし調理器具は炭火に竈の時代から簡単になったはずなのに、人は料理を面倒臭がります。
だから、いうほど立体プリンターは流行らないと思うんです。
料理を自分でするような、縫い物を苦痛と感じない、ふだんからDIYの日曜大工に精をだすひとは買うと思いますが・・・それはきっと私で・・・・料理するまえに腹が減ったらコンビニでカップ麺を買う人は、きっと三次元プリンターがなにかすら気にしないとおもいます。
コンビニに立体造形サービスはつくかもしれない。
アルミでって頼むと料金前払いで作ってくれるの。家でルーターを使うとは思わないけど、コンビニ造形サービスはあったら使うね。でもさあ、それはやっぱり料理をめんどうに思わないDIYerはつかうけど(4行前にもどるリフレイン)
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こういうのを買う人は、なくても何か作る人。