よくできてた「恋人はスナイパー」

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よくできてた「恋人はスナイパー」

同じテレビシリーズの劇場版である「踊る代走査線2」と比べてみた。

踊る

監督: 本広克行
プロデューサー: 石原隆
臼井裕詞
高井一郎
堀部徹
安藤親広
企画: 亀山千広
脚本: 君塚良一
撮影: 藤石修
美術監督: 梅田正則
編集: 田口拓也
音楽: 松本晃彦
照明: 加瀬弘行
録音: 芦原邦雄

恋人

監督: 六車俊治
製作: 木村純一
遠谷信幸 遠藤茂行
柵木眞
丸茂日穂
プロデューサー: 島袋憲一郎
企画プロデュース: 佐々木基
原作: 西村京太郎  『華麗なる誘拐』(トクマ・ノベルズ刊)
脚本: 君塚良一
撮影: 藤石修
美術: 北谷岳之
編集: 田口拓也 川村信二
音楽: 松本晃彦
演出協力: 内村光良
照明: 大寶学
製作統括: 早河洋
録音: 坂上賢治

スタッフは同じ人らしい。おなじくらい面白いはず。

でもスナイパーの方が二倍くらい面白かった。

女子向けに作ったレインボーと、女子を無視した感のあるスナイパーの差か。

 

レインボーはキャリアと兵卒の対立軸を描いている。

やりたいことはわかるが、話が複雑になってしまう。

しかも困ったことに俳優が薄っぺらだから見ててつらい。

その点スナイパーは原作があるアクションだから展開が明快である。

 

レインボーは予算があまったのだろうか。

貧乏な人が作るとあれもこれもと組み込もうとする。

するとカットごとの品質が落ちるから、映画全体が安くなる。

 

実質制作費はスナイパーの方が安いだろう。

予算が少ないからできることが少ない。

ひとつの場面で次の展開につなげつつ、アクションも見せねばならない。

すると、ワンカットごとに仕事が丁寧になるから、映画として質が上がる。

 

登場人物にも差がある。

織田裕二 青島俊作
柳葉敏郎 室井慎次
深津絵里 恩田すみれ
水野美紀 柏木雪乃
ユースケ・サンタマリア 真下正義
北村総一朗 神田署長
小野武彦 袴田健吾
内村光良 王凱歌(ウォン・カイコー)
水野美紀 円道寺きなこ
田辺誠一 船木健一
竹中直人 コー・村木
いかりや長介 円道寺雁太郎
中村獅童 范火清(ハン・ホアチン)
阿部寛 神宮児正午

スナイパーには、僕が嫌いな宝塚出身の人がでてこない。

深津恵理とか出てこない。見ていて安心感がある。

いかりや長介とウッチャンと竹中と、お笑い出身を使ったほうが見ていて説得力。

一生懸命宝塚音楽学院で演技の勉強をした人や、ベストガイには説得力が乏しい。

余計な話

.223口径のM16シリーズで300m以上先の標的を狙ったら負ける。

そりゃ.308のライフルに勝てないわなと思う。

渋谷のスクランブル交差点で打ち下ろすシーン。

あれあのまま撃ったら低伸して上に着弾するよなあ。

サイトあわせができないはずだから、平地の500mであわせてそこから計算して撃つはず。

ならば、ヘアラインの高めに狙うとか、そのアタリの演出があっても良かろうに。