インドの自動車に乗りたい

インドの自動車に乗りたい

俺がほしいのはこれだ

ガイアの夜明け

ガイアの夜明け
テレビ東京の番組でやるとおもうけど、いまインド経済が熱い。日本の家電メーカーや自動車メーカーが、インドでひと山当てようと張り切っている。インドはもともとイギリスの植民地。最初から工業化していたわけではない。近年経済活動の活発化に伴って自動車が必要になった。

しかし大規模な資本と設備を必要とする自動車産業。そう簡単には立ち上がらない。1970年代までインド国産自動車はメーカー2社の寡占状態だったが、それでは需要に追いつかないと「国民者構想」がたちあがった。

この、1980年代の「国民車構想」に乗ったのが今のスズキ。現地に「マルチウドヨグ」合弁会社を設立し、インド人むけにアルトを生産。このインドアルトは現地名が「マルチ800」という。800とは800ccエンジンのことで、日本の軽自動車規格に合わせる必要がないのでバランスのよいエンジンを積んだんだろう。これで人気を得たスズキは、その後もジムニーからスイフトまで作ってインドで大人気なんだそうな。どのくらい人気かというと、シェアが50%。1社が試乗の半分も独占するなんて、日本では考えられませんね。

スズキが入るまで国産メーカーの生産力が弱かったのも、スズキが伸びた理由でしょう。80年代以降、日本の中古車をインド人が買い集めていた時期がありまして、乗り合いタクシーにつかうのか、トヨタのハイエースやタウンエースが大人気でした。中古パーツと人手と技術があるので、日本ではやらないような完全分解修理も現地でできてしまいます。直すつもりがあれば延々と乗り続けられるハイエース、どれだけ高性能なんだろう。

スズキ以外にも、現地のメーカーの背後にルノーシトロエンやGM、三菱がくっついたり離れたりしながら車つくりが進んだようで、各社試乗を狙ってるんでしょう。。国民所得が伸び、今後乗用車の需要が高まるインドに入り込みたいメーカーはたくさんあるでしょうけれど、すでにブランドイメージを確立したスズキはしばらく安泰ですね。

TATAモータース

韓国大宇のトラック部門を買収。いま乗用車の市場価格が50万円のインドで、26万円の車を売り出す予定の財閥系企業、TATA Motors。F1ウイリアムスにドライバーを送り込んでるんですか、もうそうゆう時代なんですか。

ああ、製品ラインナップがいい。パジェロを見ながら顔をトヨタにしてみました、でもほら僕らイギリスの植民地だからランドローバー風みたいなSUMOとか。トヨタとルノーの何かを混ぜたようなindigoとか。インディゴはわるくないねえ。このくらいの乗用車が普段乗るにはらくだね。

で、26万円の車はラインナップにはなく、2008年発売だから、これから開発なのね。イメージデザインとか見たかった。26マンっていうとカーボンフレームのロードタイプ自転車がそのくらい、日本車だったら、国産1000ccクラスの部品原価がそのくらいなんじゃなかろうか。部品代で完成品が来てしまうなら、俺TATAでいいよ。

インドの通貨はるピー。30万円で1万ルピーなので、26万円が1万ルピー以下となる。9000ルピーくらいだね。インドの人にとってこれは高いのか安いのだろうか。

調べてみると、ものすごくばらつきがある。そのうえカースト制度があって、女盗賊プーランもいるから平均すると数千ルピー。つまり年収で十数万から数十万程度だそうな。そのくらいで楽しく暮らせるならおれもインドに行きたいなあ。毎日カレーでは持たないし、たぶん水に弱いからむりだけど。

スバル360が出た当時の価格は、42万円。そのころの大卒初任給が1.3万円で、そこから年収を推測するとボーナス込みで20万くらいだろう、するってえと、360でも年収よりも高いのか。インドでもそのくらいなんだろうなあ。おとっつあんがお金をためてようやく買う車。モノあまりで思いでもカネで買ってるような日本では手に入らない思いいれが付いてくるのが、TATAの26万円自動車なんだろうね。

輸入できて、車検に通るなら、僕もそんな国民車に僕も乗ってみたいとおもう。いまのお行儀のいい国産車にはない粗がいっぱいあって、それはそれで楽しめるとおもう。スペックがよくわからないが、うわさではリアエンジンリア駆動という、これまでに市販車では4種類くらいしか出ていない特殊な仕様。

RR・・・ポルシェと、スバル360てんとうむし、サンバー、Fiat500か。TATAの後ろにはFiatが付いているから、これはもしかするともしかしてFiat500のインド版ですか。うわ、ほしい。