エレベーターの事故が多すぎる

■エレベーターの事故が多すぎる
▼ビルは怖いので行かない。

 子供のころからエレベーターの隙間が怖かった。

死刑台のエレベーター

エレベーター点検の誤動作で検査員挟まれ死亡 東京・江東区
東京都江東区大島の総合建材メーカー「トステム」本社で点検中の事故。
エレベーターの点検中に事故が起こった。
作業員はエレベーターの箱の上に乗って点検中、
箱の中にいた相棒があやまって上昇ボタンを押したらしい。

相棒はもうすこしマシな奴にしたい。

エレベーターの扉こじ開け?大工さん転落死…八王子
飲食店の内装工事で入った職人さんが、荷物の積み下ろし中に墜落。
八王子スクエアはJR八王子駅前に燦然と輝く巨大ビル。

ただ、この事故は扉に「つっかえ棒」を入れたうえに、
無理に開いて落ちたようなので、エレベーターに瑕疵があるかどうかは不明。

エレベーター事故:新聞配達員、閉じ込められる 30分後に救出--日立 /茨城
県営住宅「田尻浜アパート」に新聞配達員が閉じ込められる。
エレベーターは日本ビルテクノス製。管理は水戸の業者。

日立のお膝元なのにな。

疲弊するエレベーター業界

シンドラー社の挟まれ事故以来、点検補修に人員を裂かれた。
そのため、保守管理業務の営業所はてんてこ舞いの忙しさである。

もともと保守管理は急に利益が増える業態ではないため、余分な人員は最初から抱えていない。
仕事だって、デニーズのマニュアルほど簡単には覚えられまい。
デニーズのマニュアルは間違えても人は死なないが、
エレベーターの点検マニュアルは命がけである。

まだしばらく事故は続くだろう。

なぜこんな状態になったのか?

予科練入隊三日目で敵艦に特攻するようなもの

SF作家としての想像力を駆使して、エレベーター業界の現状を解説しようとおもう。

歴史としてみてみよう。

エレベーター会社のほとんどは、電機メーカーの一部門として創業した。
大手電機メーカーは高度経済成長の恩恵をうけ業績を伸ばした。
いくつか理由があるが、ひとつに市場が独占だったので、安易に儲けたのだろう。

そんな状態で平成不景気に突入。

真っ先にコストカットするのは、保守管理業務だ。
そこでSECなど保守専業企業がでてきた。

不況はとどまることを知らず、コストカットはエレベーター自体にも及んだ。
大手の7割ほどで購入できるシンドラーなどが普及した。

結果、電機大手のエレベーター部門には旨味がなくなる。

平屋にすれば?

エレベーターは過去の業界なのだろうか?

ほうぼうで人が挟まれたり落ちるようになって、改善される気配が無い。

人が落ちる、厳然とした事実の裏には現場ではなく業界全体の理由があるのだろう。

繰り返しになるが、本来競争の無い業界で競争をせずに部門だけ増やしていると、
いざ競争が始まったときに競争する力は無い。
大手電機のやることはいつもこんな感じで、部門が危なくなると
調子の良い部署と抱き合わせて赤字を消してしまう。

嘘で塗り固めた赤字は、経理ではなく現場に現れる。

それはそれで構わない。

しかし、これだけ調子の悪い業界に、前途ある若者が入るだろうか?

命がけで。

私はそうは思わない。これからも人は落ち続けるだろう。

結論

お台場の軟弱地盤にマンション立ててどうするんだろう?

平屋の日本家屋が一番だとおもうな。

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