たのしい自転車整備

「自転車防犯登録」を行わない場合の罰則はありません。
しかし、「自転車防犯登録」をしていれば盗難などの被害に遭った場合、自転車がもどりやすくなります。

ありがとう警察。ありがとう防犯登録。
自転車盗:茨城県警、二度逃がす 「二兎」追って裏目に
茨城県警笠間署が、盗難自転車を見つけながら「犯人を捕まえよう」と放置し、監視する署員が現場にいない時間帯に二度にわたりなくなってしまったことが分かった。自転車ドロを捕まえたうえで、自転車を被害者に返そうと「二兎(にと)」を追ったため裏目に出た。自転車の行方は分からず、同署は27日夜、ミスを認めて被害者に謝罪した。

防犯登録の500円が惜しい。まあ、警察も謝ってるんだから許してあげようよ。おとり捜査の張り込みで犯人を泳がしていたんだよ。巨悪を捕まえるためには司法取引で無罪になって大物を捕まえるんだよ。そーゆーの映画で見たよ。

———————–+——————–+———————+——————–

普段町で走ってる自転車を何となく見てしまう。乗ってる女子より自転車のほうが興味があったりする。どこで組んでいるのだろうと首を捻るフレームワークと、無意味なサスペンション。折りたたみのヒンジがどう贔屓目に見ても一番負荷のかかる場所につけてあるマウンテンバイク。安物に乗っていると、人格すら疑ってしまう。

スーパーに止まってる自転車も好きだ。実用にしか使われないママチャリは、同じママチャリのカテゴリに収まっているが百台百様である。

クランクのメッキが錆びたもの。そんなクランクが付いてる自転車だからフレームも妙な継ぎ手で組んである。僕が個人的に好きなのは80年代以前のミニサイクルやミヤタのママチャリ。簡素だけれど今は少なくなったラグ溶接。そういえば昔は自転車が今ほど安くはなかった。

自転車が安くなって、幸せなんだろうか?

———————–+——————–+———————+——————–

女子高生ブーム以来価値が暴落した女子大生より乗ってる自転車に興味がある。俺もどうかしているが、今回のおとり捜査に使われた自転車はなんだろう?価格が1.8万だそうな。中古としての現状価格だろうか。

女子大生が駅まで乗っていく自転車だから、シティサイクルだろう。勝手に決めつける。

ミキストフレームで無段なら2万円くらい。1.8万だからギアがあってもインター3で26インチ前後。国産のミヤタ、ブリヂストンは定価なら予算オーバーだがセールに当たればギリギリ買える微妙なライン。それが自転車の世界の2万円である。

おじいちゃん名義で登録し、孫の女子大生が乗っていたらしい。孫の合格祝いに買ってやった自転車なら盗まれて悔しいね。

———————–+——————–+———————+——————–

話は変わるが、先日普通のシティサイクルの調節をした。普段椅子付きに乗っているせいで乗り方すら怪しい自分がそこにいた。

最初にチューブではなくシートの後ろ後輪の上に足をまわして乗ろうと試みる。足を上げた時点で、これが正しい乗り方なのかどうか不安になった。

もう一度乗ってみる。

今度は左からトップチューブを跨ぐ。多分これが正式な作法なような気がする。心は忘れても体が覚えている。

だが足がどうしても上がらない。バレリーナのように足を上げてようやく乗車。なんだろうだろうこの前傾姿勢は。肺への圧迫を感じる。これでは酸素飽和度が下がってしまう。

文句を言いつつ整備。

古くなったグリップの隙間に棒を突っ込んで、そのなかに水を注いで取り外す。グリップのデンプル・・窪みがなくなってしまっている。ハンドルもいい加減錆びていたので、新車外しのMTB用を流用。

今回はシティサイクルなのでバーエンドなどはつけないけど良く聞かれるのがバーエンドの取付け方。あれは自分が握ってみて快適な場所がアタリである。

ハンドルの角度を調節し、簡単にポジションを出してクランプを締める。ブレーキバーとシフトレバーを取り付ける。

シティ用なのか付いてたブレーキバーは取り付けネジがワイヤーの内側にある。ワイヤをつけたままでは作業が出来ない製品だ。外にネジ頭が出ない分出っ張りが少ないし軽量で安価なんだろうけど、取り付け取り外しの作業がしにくい。

レバーを取り付けて、買っておいたツボを刺激しそうなイボイボグリップを装着。チェーンへ注油しワイヤーを調整。U字ブレーキのセンターを出して、最後にペダルの交換をする。ペダルも新調したブリのノンスリップペダルである。滑り止めの紙やすりが付いているだけだが、靴底への食い込みが良くなった。まあ、そうそう交換するものではないが値段が実売が1000円以下と安価なので交換するのも面白いだろう。雨の日に威力を発揮するだろう。

これでハンドルとグリップ、ペダルの交換が完了。

ためしに乗ってみる。

体がなれたのか、先ほどのような恐怖感はなくなっていた。

いかんせん前傾姿勢はつらい。