スリックの自由雲台。
U字型の締め付けボルト。
それに集成材の切れっ端。
以上を組み合わせて作ったのがこちらのマウント。
カメラ車載のために作りました。
雲台を取ったら100円しません。
【設計ミス】
結果を先に申しますと失敗です。走行中に雲台取り付けネジが緩みます。緩むと上に飛び出したネジが邪魔で締め付けられません。痛恨の設計ミス。思いついて10分くらいでその日の朝作ったらこうなるの図。少なくともバネ座がねぐらい使えば良かった。
自転車は想像以上に振動します。特にサスペンションがないリジットバイクはダメ。細いタイヤはもってのほかでしょう。フルサスで太いタイヤを低圧にするくらいじゃないと。
【防振】
結論。
自転車で撮影をする限り「振動」は消えません。
【振動を消すには】
グリーンハウス。1万円台前半で防振付き。
防振には光学補正とデジタル補正があります。
ザクティやグリーンハウスはデジタル補正。値段上光学補正は乗りません。
ソニーやキヤノンの上位機種には光学補正式のレンズが動く機能が付いています。
ツアイスのスタビライザーシリーズみたいに機械式ではなく電気で補正してるのでバッテリーの消費量が増えます。
ツアイスの機械式手ブレ補正機能。
【車載カメラを考える】
考えられる方法は3つ。
手振れ補正の機能付きカメラを買う。
車載装置を防振にする。
防振機能をカメラに付ける。
【カメラの種類】
カメラを大きくすると防振効果が上がります。ナイスアイディアですが自転車車載という用途の都合村西監督が担いだようなベーカムは乗りません。
【小型カメラゆえの難点】
小型カメラを主にハンドルに乗せようとして振動を増幅しがち。
【実際】
ハンドルにカメラマウントを乗せてみますると、20インチ1.75リアサス付きのアルミの車体でさえ、ハンドルポストの振動は強烈です。その振動はマルチハンドルバーを伝わり、グリップゴムの上にスポンジを巻いたU字型クランプにダイレクトに伝達されます。その振動はそのまま取り付けた板と自由雲台を揺らしてしまうのです。
専用マウント
専用マウント付きバッグ
専用品を使えばマウントはできますがさりとて、振動は収まらない。
YouTube – カメラマウント位置変更テスト2(PENTAX Optio W80)
どうやって取っているのか謎。フレーム側が正解か。
YouTube – 自転車用カメラマウントを買ってみた
専用車載マウントの装着例。
YouTube – ロードバイク車載カメラ(坂隊工具をマウントにする)撮影テスト
工具経由の装着。
日本人的な発想であれば、カメラの前にバネを付けてクッションとするのが常道か。しかし現実にはその方法ではうまくゆかないだろう。
【どうする】
カメラを重くします。村西監督からカメラをお借りしても良いのですが、今更なので普通のSDカメラで行きます。
次ぎ。
カメラの装着装置を重くしてフレームのまん中に付けます。
終了。
遠景を固定できれば画面が揺れません。
YouTube – 自転車 車載カメラ 松江にタンチョウがやってきた
ジャイアントのフロントサス付き。フレーム固定でエクシリム。
YouTube – 多摩川CR3(稲田堤→立川公園)×3.5倍速
是政は途中で道が切れてるような。
良く釣りしてました。
防振機能が付いた、動画の撮れるコンパクトカメラを広角いっぱいで使うのが一番簡単な方法でしょう。
ゴールデンウイークに電機店でカメラを見てきました。
2010春モデルの最新型ビデオカメラは小型化が進んでいます。手振れ補正装置は相当に優秀です。5万円以上しますがそのぶん仕事をしてくれます。
主に画面の水平出しが得意でした。ヨー軸のブレにはそんなに強くありませんが、フレームに付けてしまえば横揺れはありません。サイクリングロードならそのまま自転車に乗せられるでしょう。広角レンズがあればなおよし。