クランクの内側を削る

左クランクにガタつきがでてきました。
原因はわかっています。
取付軸穴の内側が削れているのです。

サザナミ?のときに、当時「タルタルーガ用ショートクランク」を購入。
メインマシンに代々受け継がれてきたクランクです。
ミストラルにも一時装着してました。
たしかオリジナルで付いてきたシマノTiagra175を加工に出して切って貰った覚えがあります。
タルのクランクはなに用にしてたのでしょう。
自分のものなのに記憶がありません。たぶん違う自転車に付けてたんだ。

【緩みの原因】
取付ネジが緩んだまま気がつかず走り続け、結果取付穴内部に段差が付いてしまいました。

さっそく取り外します。
クランクツールで引き抜いてます。ショートクランクなので、レバーがペダルに当たります。

レバーのない工具のほうが安いしよかった。

いまこの工具がコッタレス用クランク抜きと言われています。
最近見ませんね。コッタの付いたクランク。
昔乗ってたランドナーはコッタでした。ハンマーで抜けるのであっちの方が便利に感じます。

抜いたクランクを改めて眺めると、四角い側面のそれぞれに1センチ幅の削れがあります。
まずは削れた部分を平らに均します。普段削っている1000番台の柔いアルミと違います。
クランクは6000とか8000番台のアルミなのでしょう。ヤスリが入りますが簡単には削れません。

それでもようやく深い傷が見えにくくなってきました。再度クランク軸に収めてみます。
いまひとつガタあり。接触面はそのまま四隅を削ってみました。
まだガタは変わらず。全体を平らにし、内側になる差し込み部分の面取りをしました。

こんなものでどうだろう?という程度に削って、油性ペンで穴の内側に色を塗りました。
その状態で再度軸に最新で揺すってみます。
抜いたクランクの、軸と当たる部分からペンの塗料が剥がれています。
気になるほど偏りもないので、固定することにしました。

13のソケットレンチで取り付けます。
丁型のレバーを持つソケットレンチなので締め付けが弱い模様。

世の中には専用のクランクボトルレンチが存在する。

【組み込み】
取付前に状況を確認。
クランク軸からあふれ出たグリスが、クランク軸に侵入してました。
軸のグリスをぬぐいます。各所それぞれグリスを拭き取りました。

取付ネジもウェスでぬぐいます。
最後に緩み止め加工のつばが付いたナットを押し込んでいきます。
取付穴を広げたので、クランクからネジ数ミリが飛び出てしまいました。
どうしようもないのでこのままにします。

【装着車種】

現在、リアに白い泥除けを付けたS17に装着しています。
エス17は長らくご近所散策用でしたが、今は6段ギアで軽いのでサイクリングコース散策用になっています。振動の問題が気になってましたが慣れれば平気。前後異径なのでパンクしたらどうしようとか色々心配をしてましたが、早々パンクはしませんししたら自転車屋さんで直してもらえばよいと割り切ってのっています。

前後異径で下ハンドル(USS)、リンクロッドを使った操舵ですが乗り味はいたって普通です。リカンベントやクランクフォワードを乗り継いだ上で「乗りやすい」と書いても説得力はありませんが、いや、乗りやすいんです。

結局、乗りやすくて乗ってます。前になにもない爽快感。
せいぜい5キロくらいのご近所周回コースですから。
うち7割がサイクリングコースなので振動はそれほど気にしません。