プレ80のDIY

私がわりと素材からものを作り出すのは、妥協したくないから。完璧主義者ってわけでもなく、妥協できるならそのへんの金物も使います。

ただ金物をみて、この素材なら厚さは半分でいいなあと一回見立ててしまうと、最初から素材を切り出して作るほうが潔いと考えています。

昔からこうだったわけではなく、いろいろ作っているうちに譲れない物が増えていきました。簡単に手に入るものや加工済みの金具は誰かの都合でその形になっているのであり、私の都合とは相容れないのです。金具をうまく利用するのは技術で、なるべく使おうと思いますが誰かの考え方と私の考え方がうまく合うのは稀です。

もしかすると、テストの問題とか教育の指向が問題なのかも。ある枠のなかで、最適な方法論を使ってものを作ることが正解だと思っているきらいがあります。たとえばカメラを載せる部分はホームセンターの金具コーナーだけて作れみたいな妙な縛りがあるような。

そんなもの、アルミの板とかフラットバーで切り出せば好きにできるのに。

枠を越えることを無意識に避けているのかもしれません。

アメリカ人のDIYは比較的方法論がきまってて、合板の抜き方など法則があります。ロシア人はあるものでうまく作る派。アフリカの子供が自分でつくったキックボードとか観てるとすごい幸せ。日本のDIYも物がない時代の工作はすごく楽しいのですが、もう買った方が簡単になる80年代をすぎると急激に面白みは薄まり津す。