完成品一号

軽量化をどんどん進めたら、カメラ込の重量が750グラムになりました。
下の棒を実用の長さに、古いままのジンバル台座も外せばスタビライザー自体の重量は500グラムを切るかも。

単純に総重量を減らすと要所要所の強度が減るので、設計を改めました。

投影面積の極小化。

取り付け部品の排除。

以上2点に気をつけて作りました。

海外製のフライカムやグライドカムは2キロ以上のカメラを載せる前提で強度計算を十二分にしてるはず。
うちはその計算を一切せずに軽量化してます。強度としてはかなり怪しい。

投影面積は風の当たる部分を極力丸く細くしました。
取り付けるため新たな部品を作ったり付けたりせず、本体素材に直接くっつけるようにしました。
折り畳みはいったん排除して、とにかく軽量化と部品の単純化を進めた結果なんとか形になりました。

フレームの基本となる中心の軸を重量物用に作れば、一眼レフもぎりぎり乗るかもしれません。

カメラステージをL字金具に。下の棒の取り付けは樹脂とアルミで簡単にできました。

問題はジンバルグリップ台座。アルミ本体をグリップつなぐ部品が難所でした。
竹で作ろうかと竹を切ってみたのですがいまひとつ割にすっきりとしません。
スマートさに欠けます。
小さなアルミの平棒をコの字にまげて針金で縛ってみたら案外きっちりと繋がりましたので、完成にします。

アルミ単体では強度がでないのですが、形を工夫すると重量物に耐えられます。
素材になにを使うのかは実は後回しで、どう使うかが大事です。
結局つかったのは構造力学で、強い形を導入したらあっさりとできました。
来月頭までに展示会での頒布用モデルをいくつか作り、細部を煮詰めていく予定です。