新聞で居場所をさがす

むかしむかし府中三億円強奪事件というものがございました。

犯人は自作白バイを作るに際し塗装のマスキングに新聞を使いました。
バイク本体に残った新聞の切れ端にも満たない破片をみた警察はそこから配達地域を絞りこんで聞き込み捜査開始。

PC遠隔操作事件の犯人はこの話を知らないでしょうね。

わたしなら絶対に新聞はうつしません。情報量が多すぎ。
写真についてくるExif情報は偽装できても新聞は偽造できません。
新聞は工場と刷ごとに微妙に版が違うことがあります。
観る人が見ると情報の宝庫です。

犯人の居る場所は無理ですが彼がアクセスできる地域が特定できます。
新聞1枚を得るために、何10キロも移動しません。
駅売りの新聞なら生活路線が分かりますし、特定の地域なら犯人の行動範囲内が絞れます。

テープの切れ端とLANケーブルをみれば利き手も分かります。
フィギア文化に抵抗ない世代は若く、ネットとパソコンにも親和性が高いのです。
でも、印刷には疎い。となると20代でしょうね。
田宮さん方式でもしくは30代から40代前後。または50代以上かもしれない。

あの写真一枚では捕まらないでしょう。

捜査員をドイツに派遣なんていってますがあんなのはハッタリですよ。
きっといまごろ新聞の印刷所が特定してどの地域に配達されたかわかって
ローラー作戦の準備でも始めてそう。

カメラメーカーが知らないコードを埋め込んでるかもしれませんし
ロットが分かれば販売店から場合によっては個人が特定できます。
すんなり捕まるようならここを疑うよう、準備しておきましょう。

ガムテープはニットー。テープの残り少ないですね。
100円ショップではなく、ホームセンターなどで買えるブランドです。
ガムテープ自体は大量販売でトレースできませんが、あれは安売りをしない高いガムテです。

一方カッターナイフは安価なもので刃の保持がプッシュロック式。
ロックを溝に掛けてだけなので、オルファのネジ固定式比べて安定しません。
カッターは安いのに、テープは安売りではない点は案外重要かもしれません。

クラフトテープは重ね貼りができませんが、写真では平気で巻きつけています。
犯人の性質や育ち、生活環境と”程度”が分かってしまいます。
カッターの刃は、ひとつ折って短くしてあるようにも見えます。
つまり刃を折る程度には使っているわけですね。

ガムテープの使い方、カッターの選び方、手近にある紐がLANケーブル。
まどかのフィギュア。そして新聞。
犯人は見せてないつもりでもたくさんの情報が導き出せます。

私は勝手に犯人が学生だと思っています。
あのカッターナイフをみると、高専や理系の学生ではないでしょう。
堅いものが切りにくい。
理系でも機械科や造形をやるとこなら決してクラフトテープを重ねたりしません。
電子科とか制御とかそっちの人かもしれませんね。

犯人、細かいようで印刷物と紙物には弱い。デジタルネイティブ?かもね。

あれだけガムテープを使ってあるということは、普段から恒常的に使っていたか使って残ったものか。

紙を中心に扱う人でも二度目に買う時あのカッターナイフではないでしょうね。
なんとなく若くて社会経験の乏しい人のように思うので学生かなと。

梱包を作ったり解いたりはしてるのでしょう。オークションの人かな?
引っ越しのときに使ったテープならあのくらい残ってそう。
田舎から出てきた、パソコンをよく使っている大学生か専門の生徒にしか見えなくなります。

自分の部屋の中にあるものだけで済ませてますからバレナイことを気にしてる割に横着な人なのでしょう。
犯行声明だってもう、心理学専門の捜査官が調べてプロファイリングしてるに決まっているわけで
捜査側を混乱させようとか捜査の方向をずらそうとしても、もうダメでしょう。

写真を見ると新聞の敷き方が変ですね。
手前が平らで奥が盛り上がっています。下は布でしょうか。
狭い部屋の中でベッドの上に段ボールを敷いてそのうえに新聞紙でも引けばああなりそう。
もう、ライトの種類とカメラの型式、部屋だいたいの間取りとヘタすると身長もバレてるかもしれません。

大人をあんまり舐めるとポロがでるので気をつけましょう。
いやー、ほんと新聞ってまずいと思うのです。
神奈川とか都下の大学生の家ってあんな感じ。
だれかが置いてったフィギュアが一体あって、ネットに親和性が高くて。
二十歳前後の若い男子大学生だとおもうと、妙にすっきりしますね。

もしくは巧妙に偽装したか。

犯人は案外若くて、本人が思っていない場所でなにかミスをしていると捕まっちゃうでしょう。

クラフト粘着テープ No.712/No.7150 – 包装用テープ – 製品一覧 – 製品情報 | 日東電工