対彗星用自作望遠鏡構想

彗星がきたので望遠鏡が欲しくなりました。

最近ジャンクのレンズを手に入れました。パラフィン紙を挟んでDOFアダプターにして遊んでいた焦点距離が100ミリほどの出所不明なレンズです。これを主鏡にして度の強い虫眼鏡をアイピースに見立てたら望遠鏡になるのではと試してみました。実際組み合わせてみると観るも無残に周辺像がゆがみます。

逆転の発想で、ジャンクレンズを接眼鏡にしました。双眼鏡から外した対物レンズを主鏡にすると、接眼部分はレンズ全面に像が映ります。アイレリーフは10センチほど取れるので、レンズをのぞき込まずに使えます。接眼レンズ自体が50㎜ほどあるので、コメトリー撮影も十分にできます。

家のどこかに天体望遠鏡の主鏡があったはず。焦点距離が100㎜ほどと長くて買ってすぐお蔵入りになりました。6センチくらいの紙の筒のキットのほうがきっと使って楽しかったでしょう。欲張って大口径にした結果もてあましてしまいました。そのキットは筒を塩化ビニールのUV管で作り遮光板も付けた記憶があります。

今作るなら、主鏡を天体望遠鏡、接眼部分に大きなレンズをつけようと思います。筒の出口と入り口がほぼ同じ口径のままなので、一般的な望遠鏡とは似ても似つかない形になるでしょう。筒は昔つくった塩ビをそのまま使うか、合板の箱を組みます。ピントを動かすスライダーはヘティヒの引き出し用ベアリング付きスライダーを使ってもいいし、四角い箱をスライドさせてカグスベールでも貼れば十分使い物になるでしょう。

幸い、120㎜の対空双眼鏡のために作った耐荷重20キロのフォーク式経緯台を作ってあるので、そこにそのままのせましょう。問題は微動装置です。とりあえず微動ナシのフリーストップで作ります。写真撮影がどうしてもしたいときは三脚かなにかを微動代わりにしましょう。重心移動をうまくすれば、べつに微動装置は必要ないとおもいます。屈折鏡なので耳軸にベアリングを入れてカウンターウエイトをうまく積めば手を添えずに使えるはずです。

キットを買ったときはそんな工作ができませんでした。これまでいろいろなDIY工作をしたおかげで、謎の技術と知識が増えました。いまこの能力を思う存分つぎ込むことが出来ます。

対物が1000㎜で接眼が100㎜なので、たぶん10倍くらいの低倍率でやたらデカイ四角い箱みたいな謎な望遠鏡になりそうです。

コルキット 価格表