横書きの漱石

漱石「こころ」太宰「人間失格」…ヨコ書きの文豪名作発売 : 文化 : 社会 : YOMIURI ONLINE(読売新聞)

縦のものを横にしてとは良い意味では使わませんが、
横では読みにくいよ!と思ってしまうのは歳のせいです。

携帯電話世代には縦書きのほうが読みにくいのです。

そんな実感はいままでなかったのですが、先日若者に電卓を渡してみて驚きました。

電卓は卓上において使うものと思い込んでる私には衝撃的でした。
なんと彼らは電卓をPSPのように両手にもって操作しはじめたのです。

これを見たとき、時代は変わったんだと納得しました。
ゴマブックスはそのあたりのことを良く理解しているのでしょう。
カバーの巻きなおしは珍しいことではありませんが、
駄目押しで上野樹里の表紙をかぶせてきました。

名作でも売り方次第で売れてしまうのは、いままで売る側の努力がいたらなかったからでしょうか。確かに地味な表紙で文庫コーナーにあったら夏目漱石の「こころ」も古く感じるかもしれません。

わざわざ古本屋で昭和34年の版を買っていた私のような高校生は、いまはもう居ないのでしょう。

「本は中身で勝負」と思う「縦書き世代」と、CDと同じように本もジャケット買いしてしまう「横書き世代」の違いとでも申しましょうか。横で読むとは写植と活版で育った私には理解できない感覚的であります。

夏目漱石のおかげでケータイ小説への認識が改まった – ふぃふmemo
ビューアーを選べば電子データでも案外読みやすそうです。

【PR】
私が最近ジャケット買いした本。
海上保安庁特殊救難隊