バカボンドで乱丁

『バガボンド』で乱丁
本の裁断面をみると、いくつかの束で作られていることが分かります。印刷物は1ページごとに出力しているのではなく、16なり32枚をひとまとめにします。まとめた「丁」を束にして、「背」で糊付けして一冊の本となります。

ときどき古い本が「開き割れ」が起こすのは、接着剤が劣化して「丁」の切れ目で開き癖が付くからです。最近の本は接着剤がよくなったのか、滅多に「落丁」は見かけません。

週刊誌の場合、「中綴じ」になります。
中綴じ – Wikipedia

たとえば、カバーを含めて全部で8ページのパンフレットを作るときは紙が2枚有れば作れます。真ん中で折って、折り目をホチキスで留めて完成。

表紙に近い番号が若いページは早めに印刷が済み、広告や差し替えの原稿は、週刊誌で言う真ん中のホチキスの折り返しに近い場所に挟み込まれます。

だから「バカボンド」の作者はきっと早めに原稿を入れていたのでしょう。書き手はきちんと期日を守って入稿したのに編集部!乱丁か!と思うのは当然です。ただ、お客さんから見ると作者も編集部も一体ですから、作者自身が謝っているのは大人の対応。井上先生に好感を持ってしまいました。

問題は、これが小さな出版社ではなく、講談社である点。
印刷所に行く前か、チェックミスだと推測されます。
週刊誌の制作現場は忙しいんですか?

丁合 とは – コトバンク

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