本を買わなくなった理由

字は書いてあるけど中身が何もない本が増えたので本を買わなくなりました。

版組や装丁はもとより中身で勝負している本が減っています。だから買わない。新刊でちょっと良い本を見つけたので著者サイトに行ってみると本の一部がPDFで配布されていました。読んでみると、たとえ話にたとえ話を上書きして結局なにが言いたいのか分らない文。PDFだけで全体の評価は下せませんが、一部がこの水準なら全体もそのくらいでしょう。出版社が二千円の値札を付けるため本の分量を増やしたいのは分りますが、もうその売り方に付き合うのは飽きました。

本棚の本をよく処分します。本棚で本を幾度か粛正しても必ず残る本があります。残る本の傾向がわかると、二度読まない本の傾向も分ってきます。

手元に残る本はどんな本かというと・・・

  • テーマが煮詰めてあるもの
  • 書いた人に興味がある
  • 書いてあることに興味がある
  • 何度よんでも面白い

以上。

「時間・手間・経験」が十分に費やされたものは手元に残りやすくなります。版組である程度わかります。

反対に粛正で手放す本は、勢いで書いてあるもの。巻末に出典が書いてある本は往々にして良い本なのですが、索引になっていない本はダメ。ビジネス書に原典が多い場合二番煎じ三番煎じで原典を越えられません。後半の2/3以降を読むと概要がわかります。前半で言い尽くして後半は息切れしています。個人の経験やビジネス仲間の実体験を声高に叫ぶ本もあまり面白くありません。