アイスホッケーのスケーティング

起業家の72時間を追ったドキュメントってのを見たのだけれど、どうにも痛々しくて見ていられない。ああいう方向に突出した人たちが集まって意識の高い場所が生まれるのだと思うとやりきれない。

寝ようと思ったけどBSのスポーツ番組をみたら女子アイスホッケー日本代表の大澤ちほキャプテンの滑りが格好良くて見とれてしまいました。

姿勢が低くて体幹が強いのか股関節が柔らかいのか滑りが段違い。とても女子選手には見えないくらい動きのそつがありません。カッティングという、スケートでクロスにあたる足を交差させる技術が独特でした。左に曲がりながら右足が氷に設置しています。この状態で左足をクロスさせた状態で右側に蹴ります。

スピードスケートでは確かに足と反対側に蹴ることはありますが、あんなに強くは蹴りません。フィギィアスケートで滑るとき、あんなに腰を落としませんから、クロスさせた先のほうに足を蹴り出したりはしません。

たしかにフィギィアの人とホッケーの人は足裁きが違いますから、見ていて不思議な気分になりました。あんまり驚いたので、コンビニに行く用事のついでに散歩しながら考えてました。ふつうに考えてもぜんぜんわかりません。封鎖されて車もバイクも来ない川沿いの道を後ろ向きに歩きながら考えてみました。

たぶん、私がふだんスケートやスキーで腰を落としている状態から、ホッケーの小澤選手はもう二段階くらい腰を落としています。理屈のうえでは納得出来たし腰を落としてさらに後ろ向きに歩いてみたら出来ると言えば出来るんです。ただ、私の筋力ではそのまま維持ができず、相当な筋肉量が必要だとわかりました。

ふつうのスケートの場合はクロスさせるときは曲がるとき「だけ」なので、クロスを使って前進するホッケーの滑り方はやっばり流派が違います。見ためではわかりますが、体をどう使えば良いのかいまひとつ実感がわきません。あとでインラインで確かめようと思います。