「サイザンス」は木で作ったと思う

大河原邦男展のヒートフォーク。
スチロールで外装を硬化したそうな。
スチロール造形、舞台美術の(株)ジャンジャックアートスタジオ(イベント、ディスプレイ、キャラクター造型)

超合金の本。
大河原メカがいくつかでてました。
ほかのおもちゃと比べてどこが違うのか。

手で造形した跡がのこっているから、違うのかも。
「触感」とでも言いましょうか。

ポピー超合金 サイザンス  とんでも戦士ムテキング 
たとえばサイザンスの羽根。これは塑像でしょう。
八王子にあった「一発マン」のプレゼン用メカはたぶんラワン製
ラワンくらいの材木でものを作って面を取ると、まるいあの形に落ち着きます。

サイザンスの変形用ヒンジとか、最初からおもちゃにするつもりで開発しているのでしょう。あの頃のアニメはスポンサーが大抵おもちゃメーカーでした。アニメの登場メカとして二次元で描きやすくて立体にしても破綻しない、さらに子供が遊んでも怪我しない形はきっと木を削る前提で作り始めているのでしょう。

フェラーリと鉄瓶―一本の線から生まれる「価値あるものづくり」
カーデザイナーの奥山氏。
イタリアの車が独特な造形になる理由をインタビューで答えてました。
それは、石の文化で固い粘土をつかうから。
建築でも彫刻でも大理石を削ってますね。
だからあの鋭角な線も出せるし丸みも独特なのだと。

他の国は粘土で作るから線が「もやっと」してしまうのでしょう。
使用する素材によって最終的な造形が決まります。

正解の調べようがありませんが、たまに木を切ったりする自分が見る限り「サイザンス」の最初は木だったのではと推測しています。