ロビンの木工房

追記 ロビンさんの木工で、ロビンウッド!
書いて3日後に気がついた。

【さいきんほしいもの】
ずっと木工旋盤が欲しくて。一時、ドリルチャックに挟む簡易版持っていたのですが、トルクとか回転速度の調整とか不満アリ。

【こういうのを作りたい】
エレキテルを大阪の古物商から国立科学博物館が買い取ったニュースになっていました。一目見たときからエレキテルの「挽き物」が美しくて参りました。もっと見たい。本体の円い筒の先端は何の木でできてるのでしょう。気になります。当時最先端の機械ですから腕のある職人が高級な材料で作っているのでしょう。当然人力。動力は弟子。
YouTube – 江戸の治療器「エレキテル」
エレキテル – Wikipedia

【足踏み式ろくろ】
昔からろくろが欲しかったこと、江戸時代にでできるなら今の私にもできるはず。という、本人には合理的な理由で「足踏み式ろくろ」がとても欲しくなりました。足踏み式ミシンを改造しようかとも思いましたが、きっとトルクがでないでしょう。

【ろくろ】
随分前に昼のNHKで、福島土湯温泉のこけし作りを紹介されてました。そのときの「ろくろ」は、ペダルを足で踏む人力。両足で一本ずつ踏んでいたような。日本語で何度か検索を掛けてみると、大抵「グリーンウッドワーク協会」さんのサイトに行き着きます。軸ではない方の足で踏んで回すタイプ。
NPO法人グリーンウッドワーク協会 ブログ 器を挽く。
ツーバイフォーで櫓(やぐら)を組みバネ代わりの棒かゴムを上部に装備。ロープを足踏みペダルの先端に繋ぎ、途中「挽き物」を装着し完成です。

回転軸はずんぎりのボルトで良いそうです。ベアリングは要らないか。アメリカ経由の物らしい。作れるのは具体的に、椅子の脚、ドアノブ、スプーンなどの小物。

削る物の大きさに軸の両端を移動出来るように、基部と回転軸を挟んだ腕が独立しています。

【イギリスの木地やさん】
旋盤の全容が知りたくて海外サイトを探してみました。
ここがオススメです。
Robin Wood :: wooden bowls & plates :: traditional turning :: spoon carving :: countryside furniture
「ロビンの木のボールと皿」


手慣れた動作に注目。削る材を固定するまでの動作が非常に少ない。削る材料を挟むとき、片側の大きな角材をハンマーを数回叩くだけで完了しています。

木のブロックを左右に少しだけ動くようにしておいて、固定の際に「くさび」を打ち込んでいるのでしょう。おそらく溝のなかに軸基部挟んで片側に寄せた状態で調整をしているのでしょう。

場所が決まったら反対側にある」くさび」を軽く叩いて固定しているのだと推測します。この構造ならベアリングを入れても平気。このへんが、機械には勝てない人間業の長所です。ロビンさんに一日の長あり。

【機械と戦う】
ロビンさんのサイトをみますと、工具が自作です。旋盤の場合ノミのことを「チゼル」と言います。余談ですが金属加工ですと「ハイス」もしくは「バイト」といいます。語源とか、輸入時どこから来たかの違いでしょうか。この「チゼル」を使いやすいように自作しているので、ボールの奥まで入ってきれいに削れるのです。

足踏み式がとても魅力的に見える瞬間です。

簡易版と、かなり本格的な旋盤