リング式の小さいメモ帳を買いに

メモ帳を使い切ってしまいました。事務用品の専門店で買う予定でしたがデパートに行くついでにロフトでメモ帳を買いました。20種類の中からこれぞと思うひとつを抜き出します。品揃えが沢山あるのはうれしいです。

今回のメモ帳は掛け線が裏表に付いています。100円ショップで買った先代のメモ帳の掛け線は表にあるけれど裏は真っ白で使いにくかったので、その反省から両面掛け線にしました。表紙は梨地加工の塩ビシートでできています。胸ポケットにいれて汗をかいても塩ビなら被害はちいさく収まります。

ロフトはオシャレな人ばかりで、入口に黒服がいたら私は入れなかったでしょう。オシャレ光線がまぶしかったので、買う物を買ってすぐ隣の本屋に待避しました。

落語と映画本のコーナーにゆくと、おじいさんのニオイがしました。防虫剤のニオイ。今日はたまたま気温が高かったのできっと汗をかいていたのでしょう。10月のはじめですから秋物を出して初めて外出が本屋だったのかなと想像してしまいました。

落語棚が一冊開いていたので、おじいさんはきっと好みの何かを抜き出してご満悦のはず。さすがにひと月前に観ただけの棚ですから、どの本が売れたのかは分りませんが小三治師匠の本でしょうか。冊数でいうと立川流が押してきてます。

ほかに用事がなかったので市街地は素通りして水戸城二の丸の南側に沿って帰りました。スポーツバーのとなりにあるポンプ小屋を解体中。川沿いでマラソンの練習をする高校生がいました。交錯しないように川の反対側を走ります。ポニーテールの娘の髪が揺れます。3Dモデリングを作って動かすなら、まず運動している人間の後頭部が描く軌跡と、加速度が必要でしょう。つぎに髪のしなり具合を表す数値。あとは空気抵抗でしょうか。紙質とクビの動きも重要な要素です。

そこまで計算してやっとCGになるのですから映像の作り手は大変です。実写なら望遠でフォローパンすれば撮影できます。慣れたアニメーターなら手書きのアニメーションのほうがCGより簡単かもしれません。言葉にするとどうなるのでしょう。詩人はどう書くのか。きっと技巧が必要なので一番簡単なのは実写の動画ですね。

ドリーとかステディカムで真横の追っかけるとふつうです。スローをかけると安直になるので、私ならカメラは固定でフレームインするような構図にしましょうか。全身でフレームインして揺れる髪のズーム。もしくはカットを割って髪のアップを繋いでもよいかもしれません。最終カットのカメラは正面で待ち受けて5秒分の尺で、走りきった演技をしてもらうとオチになります。才能のないひとが頭のなかで適当に切ったカットはいまひとつ格好良くありません。まるで知らない清涼飲料水のCMのごとし。

ポニーテールとは上手く言ったもので、走っている様子は馬のしっぽそのものでした。