廃刊とカメラ

「小悪魔ageha」のインフォレストが自己破産 – ITmedia ニュース
こどもが減って雑誌をよむ人が減ってしまいました。私たちの世代にくらべて約半分の人数です。大学の数も半分くらいになっていいはずですが、助成金やら既得権益やらでぜんぜん減りません。

インフォレストは「女子カメラ」を出してる若い版元です。なんかそんな雑誌もありましたね。女子ではないのでなじみがありません。当然小悪魔アゲハはコンビニにあるのだろうなあとなんとなく想定するだけで、しげしげと見たことも手に取ったこともありません。

少子化と出版不況を身にしみたのが、古本屋の早川書房の棚です。これが全盛期の版部くらいに幅が減りました。毎回ファイアフォックス (ハヤカワ文庫NV)を探すのですが、当然あるだろう場所にこの本がなくて読めてません。昔は文庫じゃなくてハードカバーでごろごろ転がって居て見向きもしなかったのですが、いざ欲しくなって買いに回るとないんです。

スキーに行かなくなって古本ハンティングもしなくなって、手元にあった本は先月ごっそり処分して身軽になりました。それでも本棚2つ分と段ボールに何箱分かの蔵書は抱えています。処分してみてわかったのは、読んで身にしみる本ってものがそれほど多くないことです。なぜ買ったのか分らない本がたくさん出てきました。あらためて読まないし、たとえばネットで摂取できる情報よりも劣る物は捨てる勢いに任せて処分しました。残った本は、読み返して「なるほど」と思う本。妙に処分できない本、「役に立つ」ような本です。

裏を返すと、読み返さない、読んでも腑に落ちない本は処分。思い入れがないものは処分。資料性に乏しい物も処分。役に立ちそうにない本も処分しました。ブックオフあたりは古い本は情報が古いから役に立たないと判断しているのかもしれませんが、時代を越えて普遍的に役に立つものは情報の鮮度にはあまり関係ないと考えています。本屋で新刊で並んでいる本も陳腐であれば役に立ちません。

役に立つかどうかで考えますと、人それぞれに欲求はちがいますらか私には役に立つのだけれど貴方には役に立たない本というものがあります。カメラ入門みたいな本を最近買ってきては読んでいます。一番役に立ったのは本ではなくてカメラを持って外に出て写真を撮ることでした。座学より寺山修司のほうが正しかったのです。おまけとしてモデル時代の蓮舫のインタビューが読めたりしましたが写真は上手くなりません。蓮舫議員は親子二代でキャンギャルなのですね。