2039年アニメーション消滅説

団塊ジュニアのテレビッ子としては珍しく時代劇は観ているほうです。大岡越前は第一部の片岡千恵蔵が加藤剛の父親役で出てきた頃から。吉宗の山口崇。クイズタイムショックの司会でおなじみの役者さんですが、1978年までクイズタイムショックの司会は田宮二郎。田宮二郎が大映をクビになって、しばらくして大映が潰れて田宮も倒れ、映画会社ってものは案外もろいものなのです。

片岡千恵蔵の息子がいま全日空の社長であることがなんだか不思議です。

わりとあの頃なんだかわからないまま熱心に観ていたので、松山英太郎演じる昼はソバ屋のニンジャにあやかって、刀をみるとなんだか逆手に握りがちです。旅館に泊まると和室の天井は角をみて天井板がずれていないか確認しますし、曲者がいると鴨居の槍を取って「曲者!」って叫びながら天井に突き立てたくなるのは致し方ないことです。

シリーズがあまりに長いので、途中で役者さんが欠けていきます。七部で忠高の千恵蔵、九部で鏑木さんの和田浩二、村上さんの大阪志郎がいなくなった当たりで、私はもう高校生でしたからあまり時代劇はみていなくて、学校が終わって帰宅して「あぶない刑事」を観ていたような記憶があります。あぶない刑事と「母を訪ねて三千里」の再放送がぶつかったら三千里を観ていたように思います。

11部までくるとナレーションの芥川隆行、松山英太郎も亡くなってしまうので、私がおもう大岡越前はたぶんこの11部までです。

大岡越前 (テレビドラマ) – Wikipedia

他の時代劇ですと、たとえば水戸黄門。水戸の人はたぶん東野英治郎が本物の水戸黄門だと信じている節があります。水戸黄門も結構みてます。西村晃まで。話数が多くて、東野380、西村280話ほど。ふたりで五百話ありますから、相当な物です。TBSがよく再放送をしていました。古いフィルムから起こした回がときどき派手な音ズレを起こしていました。映像トラックとフィルムトラックがずれていて声があとから聞こえてきたのです。たぶん昭和から平成になるころで、四時台の再放送で起きていました。

今はもう時代劇を作るスタッフがいなくて、あの芳醇なお芝居もナレーションも立ち回りも観られなくなってしまったのはなんだか寂しい限りです。NHKの大河があるじゃないかと言われても、あれは全く違う撮り方をしていますし一話完結ではないので観ないですね。

大地丙太郎監督、春日太一著「なぜ時代劇は滅びるのか」を読んで、アニメの未来を憂う – Togetterまとめ

おそらく、アニメも同じようにいつかは消えてなくなるのかもしれません。スタッフがいなくなると品質が保てなくなってできあがりが小さくなってしまいます。するとお金の回りが悪くなって最終的に作れなくなるのかもしれません。

具体的な数字で考えますと大岡越前の1部から11部までで20年です。ナショナル劇場のフォーマットがあの形で決まってから20年。最初は時代劇の大御所や映画のスタッフが関与してテレビがはじまり、代替りして20年作り続けたことになります。

アニメはどうでしょう。たとえば、女の子がたくさんでてきてにこっとするだけのアニメがフォーマットとして決まったのがいつかが問題になります。「セーラームーン」でしょうか、それとも「けいおん」でしょうか。けいおんは2009年です。

仮説としまして、とくに根拠はありませんが、2005年がアニメーションのフォーマットが決まった年とお考え下さい。そこに20年足すと、2025年。あと10年で前の時代の遺産を食いつぶします。大岡越前でいうと11部です。

15部までで29年。アニメのフォーマットが2005年スタートとしますと、2034年が最後なのかもしれません。まったく根拠がありませんけど。おそらく30年経つと、最初のプロデューサーがいなくなってしまうし監督も引退してしまいます。日本の定年制度を考えますと、カメラマンなりシナリオなり全体のスタッフが2回代替りすると最初の息吹を失って勢いがなくなるです。ここからあと25年。ワシの若い頃は一週間にアニメが130本放送されておったという日が来るのかもしれません。

おじいさん、テレビってなに?と聴かれるかもしれません。

テレビアニメがこの50年間で何作品放送されたか年ごとにまとめたムービー – GIGAZINE

京都アニメーション – Wikipedia

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