特異日とは
事故が起きやすい日のことです。10月10日は体育の日で、東京オリンピックがその日になったのは統計で晴れる日だから。
特定の日に特異な現象が起きることを特異日と言います。
オカルトか統計学か
航空機事故の特異日はあるのか
直近の飛行機事故について眺めてみましょう。
2014年 12月28日
便名 : インドネシア・エアアジア8501便
37日後
アシアナ航空の低空ランディングは低い。
2015年 2月4日
便名 : トランスアジア航空235便
29日後
2015年 3月5日
便名 : デルタ航空1086便
19日後
2015年 3月24日
便名 : ジャーマンウイングス4U9525便
5日後
2015年 3月29日
便名 : エア・カナダ624便
16日後
2015年 4月14日
便名 : アシアナ航空162便
特異日は23日周期?
デルタからエアカナダまでで24日
航空大事故の予測―日航ジャンボ機墜落の謎
予測ではなく防ごうよ!と思いつつ中身を読むと事故を起こさないための対策が詳しく書かれてます。著者は大正生まれの飛行機設計に関わった方。
この本によると、23日周期説というものが本の後半にでてきます。格安航空会社の台頭でこの本が書かれた昭和の末の数倍の飛行機が飛んでいるので、23日にこだわる理由は薄れます。それにしても飛行機の事故率はそのへんの運送屋さんやバス会社の事故率よりずいぶん低いのではないでしょうか。
今回の広島空港での事故は原因がまだ分かりません。墜落時にキャビンアテンダントがパニックになってドアをあけられなくなっていた点はお粗末。滑走路端の6メートルほどの鉄骨に機体を当てたことから人為ミスが考えられます。
機械としての飛行機の信用度は高い。しかし、ジャーマンウイングスのことを思い出すと一番信用できないのは人間かもしれません。