昔の浜松か

NHKスペシャル|自動車革命 第2回 スモール・ハンドレッド 新たな挑戦者たち
私の好きな小さい車が沢山出てきたので満足。
中国は山東省に新興自動車メーカーが沢山出てきてさあ大変というお話。

昔の浜松みたいだと思っていた。
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実際にホンダ、ヤマハを渡り歩いたゴトーさんという方が同じことをおっしゃってました。そのゴトーさん、中国の新興自動車メーカーでで技術指導をしていました。

新興自動車メーカーは農家出身。農機具を自分で直しているうちにいつの間にか自動車メーカーになるらしい。モーターは熱くならないからボデーはプラスチックでよくて、家内制手工業くらいの町工場で十分だと。

~中国で見かけたクルマたち~ BYD・F3-R|★zawa★の自動車スクープ情報&カタログ紹介BLOG

もともとは世界的な大手電池メーカーでしたが、電気自動車を作成する目的で2001年ごろに自動車産業に参入。その後しばらくは内燃機関の乗用車を作っていました

何が問題って、内燃機関をつくるのが電気自動車へのステップアップくらいにしか考えていないその先見性。もともとバッテリーが本業。

他にもいくつか中国メーカーが優位な理由があるので、もうなんか負ける試合を見せられた気分。日本メーカーは海外産をなめてかかっているのでこれは非常にマズイ。

なにがマズイって端的にまとめると、熱気の差。車に熱い視線をそそぐ新興メーカーには勝てないな。だって向こうは好きで作ってるし。社長若いし。日本には若社長はいなくて、熱い技術者も車を買ったら幸せになると思う消費者もいなくて、いるのは「若者はゲームばかりしてけしからん」というおじいさんばかりが残りましたとさ。

本田宗一郎―世界一速い車をつくった男 (小学館版学習まんが人物館)
未来の本田宗一郎は日本にいなくて、中国にはきっといるんだ。将来マンガ○○物語になって、山東省の農家出身の立身出世物語とか始まるんでしょう。そして、ビジネス書になるのだ。「世界が認めたBYD汽車の経営術」とか。そういうのね。

日本がアルゼンチン・タンゴを踊る日 (光文社ペーパーバックス)
むしろ今これを読みたい。
フルフォードってあの。これそうだったんだ。

内燃機関を作ってた会社の優位性はないってインドのメーカーの人が言ってた。電気で作ることを知らないから既存のメーカーは別に怖くないんだと。

まあ、あんまりけなすのはいけないんだけど、乗物に「居住性」とか言い出したあたりでもうだめかもしれんねと思ったものです。乗物として理解してないひとがつくるとこうなるんだなと。

【日本では作れない乗物】
アブテラとかこういうの。スワップミートでサスペンションを拾ってきて、バイクの動力を使って作っていた趣味人のメーカーと思っていたらいつの間にか巨大資本が参入。笑顔の投資家をみていると007の悪役にしか見えない。

アブテラいいなぁ。オートバイが扱ったころの昔の浜松なら作っていたでしょうけど、今の日本メーカーにはつくれないでしょう。小さいバイクメーカーも存在しないし。存在しないのは理由が国策。

日本国内は許認可が煩雑すぎるんです。思いつきで作った車を作れない。市場投入まで何台潰すんでしたっけ?1億ないと新車を製造販売できないのが今の日本です。大手が作れば良いかというとそうでもなくて、タイヤが飛んだりします。連続ドラマW「空飛ぶタイヤ」|WOWOWオンライン誰が自動車に明るい未来を見るんでしょう?

【加藤メンバー】
我がチームはメンバーの士気もよくないですね。監督が歳寄り過ぎはまずいんでしょう。外国人監督もだめなのか。いや、フロントかベンチがあれなだけか。

きっと、車を作っていて楽しそうな山東省は農家出の長男には勝てません。向こう30年くらいは楽しく車を作ってくれるでしょう。日本はどうするのやら。車を作ってたら頭に来て大暴れしちゃう国ですから。勝ちめがみえない。
YouTube – 秋葉原通り魔ニュース 6/8 PM2:00

歴史は簡単に繰り返すので、きっとそのうち上海の電気街で大暴れする人も出てくるんでしょうけど。まあ、その前に外国産の安い車をハンマーで打ち壊すデモを日本でもやらないと。最後は国内メーカーが軒並み新興国に買収されてバッジだけ残るみたいな。それでもプライドだけはあるから、衝突テストをして新興国の車をぶっ壊して自国の優位性を楽しむんでしょう。はやく俺たちもイギリス人みたいに融通の利かないいけ好かない国になろうぜ。それで初めて先進国なのさ。

YouTube – Crash Test 4×4 vs. Honda Civic Coupe 92
それはもう老人の趣味。ものをつくって楽しいという若さがなくなったらオシマイ。

だって山東省は工場で車をぶつけてしまうようなドジッコがいたり、ボディ専業メーカーがあるんだってさ。出てきた車が全然ストロークの全くなさそうなサスペンションがついてても、そもそもその後輪独立懸架じゃないよね?って電気自動車をみていると、若いってうらやましい。

気になる方は再放送かNHKオンデマンドで見て下さい。