コクサイ・オリンピアの分解

オリンピアを押し入れから出して点検。
10年前にシアーが壊れてコッキングできなくなってからそのままでした。

必要に迫られたとはいえ、まさか今頃分解することになるとは。

分解についての情報をあさると、セーフティとマガジンキャッチを外せばどうにかなると判明。図や写真はなし。

とりあえずセーフテーを向こう側に押し込むと抜けました。マガジンキャッチはマイナスネジがあり、これを回します。どっちに回すか忘れましたが、手応えを見ながらマイナスドライバーでボルトを捻ると、脱落防止用の羽根が閉じてピンを抜き取れます。

分解できそうなのでコッキングレバーのOリングを外し、トリガープル調整用のネジを外します。少しずつフレームをゆるめました。バレルカバーを外すとと、モナカではない一体型の下部フレームカバーが外れます。

つぎにリアサイトを外します。上部カバー外すと中身のアルミフレームが出現。

バネが飛ばないようにビニールの中でアルミモナカを外します。

フレームは開く前にピストンスプリングを外すこと。クロスボルトで棒で押すと簡単に取り出せます。飛び出し注意。

アルミフレームのモナカを開けると、意外に簡単な構造です。それにしても使い込んでいるので相当汚い。泥と固着したアルミ滓と河原に生えていた草の種がでてきました。

汚れは灯油を浸した布でクリーニング、最後にから拭き。

ロックしない原因を探ります。

ピストンはリング上のリブがあり、シアと接触します。シア側の山がなめてしまっています。これではロックできません。

シアを外しヤスリで整えました。金工ヤスリでおよその形を整え、板に張った紙ヤスリで磨きます。トリガープルまで考えるなら角度を調整し砥石にでもかけるのですが、とりあえず元の角度でシアを出し直しました。簡単ピストンのシリンダーとシアが合うか素組して、クリーニングを重ねつつくみ上げます

構造が簡単で部品点数は少ないので完全分解をしてみまた。相当使っていますが内部が合金なのでほかはビクともしていません。流石に自作の木製ストックは木が痩せて、なかのウエイトがカタカタ言います。10年前の自分が直せない構造で作ったのでそのままです。自分で作ったもストックなので構えてみると随分しっくりします。体格も大して変わっていないので当然ですが。

感傷に浸りながらシリンダーとピストンのリコイルスプリングまで清掃し、シリコンオイルとグリスでくみ上げました。

今度はロックします。普通に使えます。レギュレーションを通るかは不明。
シアの角度を調整してないので若干トリガーが固いけれど。

10年前に使わないと思って放置したのですが、10年後持ち主の技量がちょっとだけ上がったようです。すんなり分解できました。パーツの組み方がおよそ想像出来る用になっただけ、大人になったことよ。