501.9グラム。
郵便局の電子秤は送料600円と告げた。家のバネばかりはあてにならない。
500グラム以下なら全国一律定形外郵便で400円。このまま送ると1キロ以下の600円だ。
郵便局がいま民営か国営化は知らないが、融通が効かないことは良く知っている。
差分の1グラムを送るために200円を払う気にはなれない。局員から荷物を取り返してテープを張り直すことにする。1グラムが削れるか確証はないし包装紙が痛むが、200円払わずに済むなら試して観る価値はある。
カウンターにあったテープは透明でやけに薄い。重量物むけの荷造りテープに慣れた身としては手触りだけで不安になる薄さ。自分の荷物からガムテープそっとはがして1メートル分を透明の荷造り用薄テープと差し替えた。
もう一度秤に乗せると、496グラム。
なんと5グラムの減量。
ガムテープは案外重いのである。
荷造りの透明テープに軽量用があると知る。浮いた200円でひとつ買って帰った。