消えゆく職人ワザ

職人ワザは属人性が高く伝承もされないので、職人さんが引退するとワザも途絶えます。

家の近所に元イス職人なる人物の家がありましたが、物心ついたときにはもう引退済で、私が大人になる頃には家を壊してあとかたもありません。その横に絵の額縁を作る職人さんがいるのですがこちらもとうの昔に現役を引退してて、たまにすれ違うけれどべつだん職人って感じでもないただのおじいさん。

銀行が駐車場が欲しさに取り上げた自転車屋さん土地は、いまでは立派な銀行専用の駐車場になっています。その隣に提灯屋さんがありました。こどものときに習い事に行くためバスに乗ると、提灯が飾ってありました。江戸時代の水戸藩の下級武士が内職で作っていた名残です。紙は県北部の上部な和紙。竹は沢山生えてて内職にはちょうどよかったのでしょう。そこの提灯やさんは私が高校生くらいの時には仕事場を片付けたので、職人のおじいさんが引退したんです。仕事をする人がやめたら技術はそれきり途絶えます。

大英博物館の絵が急に欲しくなって、複製がないかなと。絵のほうは何とでもなるけれど額縁は巨大。まったく同じに作る必要もないけれど似たものは作りたい。3Dプリンターで出力するには図体がでかくて、いよいよ自分で作ろうかなと考えています。たまに見かける額縁職人とは口を利いたことがないので頼めないし、私が欲しいのは民家には立派すぎる額です。面白半分で欲しいだけなので、作るとしたら端材か。良い材木じゃないと浮かし彫りは難しい。おそらく大英博物館の額は目の詰まった広葉樹。掘るときの堅さを考えると、杉では柔らかすぎます。アガチス材が最適ですが、ホームセンターで長いのは手に入らないので取り寄せか。取り寄せてまで作るのかどうか。

ここは柔らかさで杉か。ヒバ、ブナ、タモあたりで考えておきます。
材木の種類。イラスト付き。
中村木材株式会社

水戸に根付く水府提灯の、現役のお店。
鈴木茂兵衛商店webサイト|株式会社鈴木茂兵衛商店 慶応元年(1865)創業

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