本の反乱

新成人がどんどん減る。消費が減ると心配してるけれど、需要と供給が釣り合わなければ消費は減って当然で、自分のところの商品が売れないことは他人のせいにするのはおかしい。売れないのは人気がないからで、人気がないのは商品がダメだからとは思わないのか。

本の流通を観察していると、欲しい本は棚に並ばず、出版社のチョイスで棚が作られ、そして棚の更新がはやい。川に例えれば急流のごとし。そんなに本を大量に作ってどうするのか。昭和の最後のころはもっと丁寧に出版していたはずだ。活版の時代だから、いまのDTPと違い本を作る手間がかかりました。本を出すことはそれなりの名誉であったのですが、いまはもうなんだか簡単に本をつくってます。この人は口述なのかと疑問に思うほどの多作家がいるけれど、そういう人がたくさんふえたから水が溢れて本が氾濫しているのかもしれません。