花より文庫

4月と気が付く。曜日の感覚と日付の進み方が早く、もう4月ですよ。

4月といえば。4月と言っても、なんの感慨もなく、ただ過ぎるばかりなり。

新しい趣味は見つからず。中高の時に読んだある芥川賞作家のエッセイの再編集版を読む。沢山居る作家の中からこの人を選んだ。今読んでも面白い。読みやすい。本屋の文庫本の棚からどれでも自由に選んで良い状態が数年続いて、そのときの読書経験が今の私を作ったと考えると、その供給元である今は無き古本屋はサラリーマンの読み捨てた中間小説と作家のエッセイが並んでましたので、昭和のサラリーマンのおもうエンターテイメントで育ったのが私です。

だから、いまごろになって全共闘世代に人気のある作家の本を集めたりしてます。平成は読まなくて、どういうわけか今頃になって純文学のほうに傾きはじめ、でも小説読みではないのでエッセイや対談集を選んでます。

わりとマトモな教科書に載るような作家は、だいたい文章が上手いことがわかりました。でも、読まなくてもいいなあと思う作家はその何倍もいらっしゃいます。私は浅く広く読めるとは思いません。なるべく読める本を読んでいきます。