海外製品に見るカメラ安定装置 欧州編

【フランスの鷲】
YouTube – Steadycam L’AIGLE TITAN in New York
フランス製のタイタン。

L’Aigle (The Eagle)
ラーガル(イーグル)パリ-フランス。ワシなのか。
390ユーロだそうで。えーっと2010年5月7日の相場で四万六千円なり。
Yahoo!ファイナンス – 外国為替情報

畳めるのが良いね。カバンから取り出してワンタッチでこの形にロックされるなら5万円も高くはない。送料入れるとそのくらい?

問題はロック機能付きのネジなのかどうか。ヒンジを横向きに、アームをプレス抜きの薄板で作っているようなので剛性があるのかどうか。まさかチタンで作ってるのかな。チタンなら高くても仕方無いさ。

【イタリア】
YouTube – How to balance a steadycam
バランスの取り方。台座の赤いのはガラスを掴む吸盤付きグリップだろう。

15ミリくらいのスチールパイプをアームに使い、かなり長い。
あのくらい長ければ、光軸と平行な横回転も収まるのだろう。
どうやって持って歩くのかは知らない。

Sturdy Shots: Home
写真は多数あります。
先日うちの自作機を使った人にグリップのツバを付けろと言われました。
なるほど、ここまで大きくすれば握り易そう。

構造はかなりシンプルです。このあたりはローマッコ気質か。
パイプはおそらくスチール製で50センチほど。
M5-6のボルトナット座金で構成されています。

カメラの重心位置はジンバルより若干後ろ。
そのため下オモリがジンバルより前になります。

ジンバル下グリップは懐中電灯?
軸が抜き差しだけみたい。

ユニバーサルジョイントは上部の回転軸がなく、下もあるのやら。
Sturdy Shots: Product
ユニバーサルジョイントの中で回るのか。
水平回転は軸の溝にネジ頭を出してそこで自由に動く模様。

私が自作下モデルのように上下に2つ計4つも小径軸受けを入れるような面倒なことはしない。

カメラ取り付け部分はパイプから直接立ち上げた2本の高ナットで3ミリほどの板を取り付けてます。高ナットのナットが浮き出てて、キャノンのカメラを取り付けるのに邪魔してます。厚手のゴムシートを貼ったらいいのにね。

カメラをセットバックして、バッテリー下に横棒を入れてカウンターの座金を入れています。こうすることでカメラ自重がカウンターウエイトとなります。そのため前オモリはパイプの重さと軽いオモリで釣り合いを取るだけ。アーム全高が大きいので下オモリも軽くて済んでます。

【総評】
もし今後作るなら、イタリア製の方かな。
12ミリのパイプで作ってM5ネジを多用する方向で。
アームは長く、カメラはセットバックと。

フランス製は精度を出しつつ折りたたみ機能を付ける上で参考になります。
パイプでヒンジを作ると溶接が必要で、アルゴンは面倒。
そうなるとヒンジ自体を巨大化して板にしてしまえばいいと。
火打ち座金とかホームセンターの鉄板で組めそうです。
組めるんだけど問題はロック機能でどうやって毎回同じ角度でストップさせるか
その課題が解説したら試してみたいです。