薄暗い彗星が来ている。夜歩いた時に探そうかと思ったけれど、そもそも本日曇天なりて低高度に靄あり。天空捜索をかける気にもならず。
星空の中を探すとき、およその見当をつけて双眼鏡で探ります。探し方は縦に振って少しずつずらす派と、横に振って上下に捜索をかける派がいます。私は横に振って上から探してます。
普通の双眼鏡は視度が7度程度でしょうか。両手を伸ばして親指と人さし指で輪を作ってそのくらいの範囲が見えます。彗星の場合は薄暗いので、うっかりすると見落としますからゆっくりと。デジタルカメラで200mmくらいあればうつると思います。私はそこまでしてアリバイのように撮る気にもなれず、まあ曇りだから見られないまま過ぎても仕方ないなという気分でおります。
いままで何度も見逃してます。見えるときは見えます。見えるときは望遠鏡の性能よりも、天気。あと出現する高度と時間。近日点を通って尻尾を伸ばす彗星は、明け方に見えることが大半で、夜更かし型の私は苦手な天文現象です。
彗星観測をする人、新しい彗星を探す人を「コメットハンター」と呼びます。いまはもう機械化してますが、目視確認で世界と戦って探し物をするため、熱中すると若死にします。