サイレンサー

隣家と接する場所に窓があり、騒音が気になります。

騒音を防ぐには二通りあります。吸音と防音です。調べてみると楽器の防音室を自作する記事が出てきまして、吸音材を貼った小屋を作る製作記をいくつか読みました。しかし、これではない。

私がやりたいのは、壁を作って音を跳ね返す方法です。

日本音響学会と建築学会の資料と特許情報を調べてみました。高速道路と新幹線の防音壁の構造に日々詳しくなり、しかし、そのどれもが高級すぎて民家におけない。あれは単価がすごくたかい。私が使えるのはせいぜい合板で、その木材もコロナ後のなにかの影響で価格がぐんぐん上がり始めました。

当初は音というものが「指向性」のあるレーザーのようなイメージで捉えていました。音源と自分との間に吸音材を貼った板をおけば解決するはず。しかし現実の音は例えればストロボの光であります。反射を繰り返し空間に充満するのです。そしていまわたしが困っている音は、その回り込む音です。

壁を作り、その際、板を平面ではなくジグザグに継いだらうまくいくのではないかと想像しています。

設計要件としましては、湿気の多い元田んぼの低地なので柱なり板の底部が腐らないように土台を作ること。念の為防腐加工をした材料を使います。ペンキも塗ります。また強風に煽られない構造であること。気温、日光への耐候性を有すること。

とりあえず、うすっぺらで音が入り込んでくる裏木戸の扉をコンパネに差し替えるため、買っておいた6ミリ厚の合板をゼットソー(替刃のノコギリ)で切りました。合板ゆえに意外と固くて、こんなことならお店で切って貰えばよかった。いちおう設置場所の下回りの草刈りと細い立木の撤去をしておりましたら、あっという間に一日が終わってしまいました。今年中に完成しないと思う。

消音効果を構造で得る方法をもうすこし考えてみます。