週末に寝る生活と小説について

気分が落ち気味で量を食べて、食べると夜更かしができて、体重が増えて、精神にも肉がつくのでしょうか、心も重くなり更にご飯を食べすぎて、悪循環が進みます。今日はすこし復調。ダメな時は食事を良くして対応ます。運が良いと治るときは治ります。夕方深く眠れるとなんとかなります。

スマホを触らないようにして、2週間ほど経ちました。

スマホの画面を見る時間が読書時間になり、なぜか急に小説が読めるような気がしてます。気がするだけでまだ読んでませんけど。

ポストモダンと呼ばれる団塊世代の作家のエッセイを、やたらに読み続けた結果です。読んでるうちに文芸誌のマップが頭の中にできました。一生無縁だと思っていた「群像」とか「海」とか、私と文芸誌の傾向がなんとなく見えてきました。その勢いで日本の作家も読めるかなとおもうのです。先日、笠間の古本市で買った澁澤龍彦のエッセイが思いのほか普通に面白かったのもひとつ要因かもしれません。澁澤はもっと古い時代の人で読みにくいと思ってましたけど、戦後の人だったのですね。

中上健次という人がよく出てきますけど、そんなに興味がなくて、私が知らないだけで文壇には作家がたくさんいらっしゃるのですねと、素直に受け取れるようになりました。そう、私の中の変化です。もともと日本映画が苦手で、同様に日本の小説にも苦手意識がありました。

団塊世代まで来ると、海外ミステリやSFの影響があり、日本のそれまでの湿っぽい小説から変質しました。変質したあとの小説は、私でも読めるみたい。

日本の、湿っぽい男女の話は相変わらず苦手なままですが、私はどうも翻訳文体というものが好きで、好みさえ自覚できれば小説も選べるわけで、なにも小説全部を毛嫌いすることもないなというのが、私のいまの心もちです。

ずいぶん本は読んだつもりでしたが、小説がいまごろ読めるようになったのは本人が一番驚いています。たしかに、読解力がすこし上がったかもしれません。

でもまだ、小泉今日子書評集にでてくるような小説は格式が高くて読める気がしません。ただ、読書の速度がかなり上がっているので、勢いで読めるかも。

小泉今日子「生きることは恥ずかしいことなのだ」――10年間に読んで書いた97冊の書評集 | ダ・ヴィンチWeb

【ブックガイド】読みたくなる本に出会える!小泉今日子のおすすめ本97冊『書評集』小泉今日子 – 読書は趣味というより娯楽です

ほんと見るたびに知らない作家がたくさんいて不思議なかんじになります。