自転車に荷台

自転車の後ろに使い難きキャリアがついています。昔のヘリコプターみたいなラダー構造。幅が10センチほどで、パニアバッグとかサドルバックのように左右に振り分けるカバンには向いてますが、長年ママチャリ生活をしてきた身。ゴム紐がかかる突起がほしい。

昼前後に雨が降ったので荷台を作ることにしました。既存の荷台を取り払って新造することも考えましたけれど、きっと私が材木を使って作ったら今より出来が悪くなるでしょう。既存のものはそのまま土台として使います。必要なのはゴム紐を引っ掛ける突起と、天板。まずはホームセンターで手に入れた肉厚のコンパネを載せます。

板のサイズを決めて、板と角材で既存の荷台の針金を挟んで固定します。木ねじで締め付け。荷台の後端も同様の処理をして、小一時間で完成。これでついにママチャリ程の平面を確保。以前は10センチ幅×30センチほどのアルミ板でした。

ぬくもりのある木。コンパネなのでちょっと臭いし重いけど、板の下面の四隅に短く切った角材をネジ止めしてゴムが引っかかるようにすればもう作業終了。

空力を考慮したら速くなるのではないかと、長年試したかったリアテールを試してみます。水滴型の洒落たものが理想でありますが、なにぶん思いつきなのでりんごの入っていたダンボールをくくりつけて近所を走ることにしました。自転車が特殊で函を背負うので、人気のある公道は避けます。空力を試すために向かい風を狙う。週末ですが肌寒く、人がすくない。これ幸いと路地をぬって車歩道分離の国道を北上し、サイクリングコースに出ました。

サイクリングコースへ側道の坂を登り、Uターンして車止めの前で減速し、写真でも取ろうと止まったところ、向こうからやってきた自転車乗りが唐突に転びました。きっと私のキテレツ自転車の函を背負った異様に気を取られたのでしょう。彼には悪いことをしました。

前輪が浮き砂で滑ったみたい。恥ずかしいでしょうから、気安く声をかけるのを避けて目礼だけ。幸い怪我もしておらず、すぐ立てました。

そこから横風のサイクリングコースを2キロほど。トンネルをくぐって分水嶺を越えて別の水系のサイクリングコースで更に試走。りんごの函は取り付け位置が腰より高くて、前回作った無駄にでかい函ほどの効果が無いことがわかりました。腰と背がすっぽり覆われるほど大きな箱が必要。

もうひとつ問題は、思った以上に悪目立ちすること。それと柵越しとはいえ追い抜いてゆく大型のパネルトラックの後部乱流に吸い込まれたので、リアテール自体など安易につけるべきかどうか考える必要がありそうです。

今後の課題としましては、低速の自分の後部乱流をへらす程度のちいさなものにすること。ただし、十分な効果が出るように取り付け位置を工夫すること。素材は出先で最悪捨てられるダンボールか、ヨガマットなどの発泡シートにすること。それと、無理してまではつけないこと。夏までの課題です。