寅さんと大岡越前

少し前に、寅さんを見ました。若いときからドラマのなかでもホームドラマがどういうわけか苦手でした。

「お兄ちゃんは結婚してないから、こんなこともわからないのよ!」という、さくらのセリフが心に刺さります。刺さったついでに居心地が悪くなるとひとりでぷいっとどこかに出かけてしまう寅さんと私。そう、寅さんの立場に近づいて初めて楽しめるようになりました。

全面的に受け入れているのではなくて、どこか、招福しかねるなにかはどうしても残っています。それはきっと、分かりやすさとあざとさのさじ加減が崩れたときにそう思うだけで、全体を見るとよく出来てるなあと関心してます。あと、過去の観光地を巡る映画として、1970-80年頃の観光地と賑わいを見るのはとても面白い。でもやっぱり20代の私は無理。平気になるのは30代後半かなあ。

テレビでもうひとつ。大岡越前。TBSのはよく見てました。NHKが時代劇製作の火を消さないようにTBS版(正確には制作会社)を引き継いで作ってるみたい。少年隊の東が越前で、TBS版と同様に同心の村上さんが出てて、急に懐かしくなりました。