ゆっくり読書

読んでいない本を積むために、読みにくい本を買っております。自分の芯から外れた本を積んであります。

たとえば歴史。明治の政治学者の日記とか。路面電車の経路を辿るのがたのしくて、政治のことはよくわからないままです。ときどき駅と経路がわらかなくなるけれど、電車網が今と違うことと路面電車の乗り継ぎで移動してることがわかって楽しくなります。でも基本そんなに面白くないのと、分厚い全集の二巻で二段組で重いので見えるところに転がして、ときどき気まぐれに読んでます。

あと思いつきで読みだした源氏物語の現代語訳。学生の頃橋本治の窯変源氏物語 全14巻をかいましたけどギブアップして、四半世紀ぶりに再挑戦。これがぜんぜん読めなくてよろしいですね。漢字が読めないし話が進まないしストレッチしながら姿勢矯正グッズを試しつつ読んでます。一巻の30ページまで来るのに半月位かかりました。だって基本興味がない。

帝が桐壺を推しすぎて、ほかのメンバーが怒ったという、そういう話だ!までわかりました。概略は学校で習ったはずなのに千年前の色恋ネタで、どちらかというと女性向け作品で、情緒に絡むものはまるで興味がないから読めないのでした。へそまがりなので読みにくいから読んでみようという不純な理由で手を出してます。ちょっと政治小説風にも読めます。ここからどうやって女性遍歴につながるのか、まるで不明。

現代語訳は寂聴、林望、谷崎、ほかたくさんありますけど、漫画の「あさきゆめみし」から入る方が多いそう。

結局読んでないけどあさきゆめみしはアニメ化するような話があったような。「源氏物語千年紀 Genji」の名前で出崎統がトムスで作ったそうな。

てっきり頓挫したと思ってましたけど、原作が引き上がって、企画自体はのこったのですね。おたんこナース方式。1話が見られますけど、僕はいいかなあ。

あとは昭和の文芸批評とか純文学雑誌の編集者のエッセイ。こちらも興味がまるで薄い分野なので、急に読みすすむこともなく、のんびり読書を楽しんでます。内田百閒のエッセイ集も文庫で10冊ぐらい買い込んで箱に入れてそのままです。いつになったら読めるやら。