幼児番組をみる2023年

郵便局にいきましたら、到着まで遅れ気味だそうで、わざわざ予想到着日を見せてくれました。

実家にいると、延々と幼児向け番組を見せられて気が狂いそうになります。気が狂わないのはすでに狂っているから。同じ某さんの曲が次々と流れて、違う曲がきたなと思うと詞が西條八十の昭和の唱歌。新しめの曲になぜか漫画家の吉田戦車作詞が出てきて、どういう基準で作詞者なり曲を採用しているのかまるでわかりません。

チャンネル権がないので、本を読んでいます。

山の本に出てきた堀内幸枝(さちえ)なる詩人のエッセイが気になったので調べてみました。戦前の生まれの方で、詩に曲をつけた歌がYouTubeででてきます。作曲をみると小林秀雄とあり、あの文学者のかおもいますよね。しかし作曲の小林秀雄が別にいらしゃっいました。

試しにその和製オペラを聞いてみますと、歌詞が日本語なのに歌い方がオペラなので、歌唱法に気を取られて歌詞が頭に入らず。

なぜか、ちくま文庫ブームが来ました。用事があって実家にしばらくいなくてはならなくて、家に放流してある文庫本のうち、読みたい分をつかんでみると半分がちくま文庫。

作家の繋がりが見えてきたのと、まあ文学も悪くないねと思うようになり、幅を広げて読んだ結果行きついたのがちくま文庫でした。おもに翻訳家とか映画、ドラマ作家のエッセイを読んでます。いちおう多少文学作品をよめるかなとおもうのですが、結局私の本質はあまり変わらなくて、仰々しい正統派の純文学は苦手なまま。

今年はなんとなく「半七捕物帳」を読もうと新年気持ちを新たにしました。

私は、恋物語とか、心理的な葛藤のある文学作品を仮想敵と位置づけています。なにも仇にせずともかまわないのですが、かけっぱなしのテレビから流れる番組宣伝には、必ず美男美女が出てきて砂浜でくっついたの離れたの話を見せられます。ああいうのは心の置所がよくわかりません。主人公と一緒に異性に惚れて観るのがあの手のドラマお作法なのでしょう。まったくそこに乗れません。

私の感情が大きく欠落していて、どうしてあなたはわからないの?となじられます。そうなるのが目に見えているので、そういう会にはなるべく近づきたくないなあとおもうのですが、必ず回避できるとも限らないのでそんなとき私は無口を装っています。画面を見ながら照明を数えて予算規模がいくらかなと試算するのが楽しみ。

今週はもうしばらく幼児番組を見なければなりません。つらいです。子供向けの半七捕物帳は無いのでしょうか。昨日はBSの立花隆特集をみていたら文藝春秋の歴代編集長が出てきて、私がおおと感心していたら、子供向け番組を見たい勢力から不満の声がでました。田中健五も平尾隆弘も子供向けじゃないけどさ。たしかに私が子供だったら怒るけど。