気仙沼でサイクリング

イベント出店の友人に付き合い仙台へ小旅行。一日目を終えて二日目は自由。

一泊して翌日の朝。ギリギリまで呑気に朝ごはんを食べていたので、新幹線の切符をうまく買えずバタつきながらなんとか乗車。あっというまに一関に到着。

このときは、二駅先の平泉を観光して酒蔵でお餅御膳を食べる予定でした。

しかし遠くの残雪のこる山並みと青空を見たら急に目が覚めて、海の方に向かうことにしました。海は腰が引けていたのですが、数日前に会った山キチにが気仙沼がきれいだと教えてくれたので、気まぐれに大船渡線のホームへ。お餅のことはすっかり忘れていました。

2連の気動車でのんびり進みます。関東平野で育ったものとしては、あらゆる法面が急峻で驚いています。関東とは地質がまるで違って見えました。駅を降りてませんが「猊鼻渓」(げいびけい)という川が石灰岩を削った景勝地があります。そこから千厩(せんまや)まで電車の切通も、道路の路肩も、家の土台を支る土地も、なんと共同墓地までも、こんな角度で大丈夫かなとおもうほどに斜めでありました。さすがに海に近づくとその斜めもゆるくなります。

気仙沼駅に到着。駅前でブリジストンの電動自転車を借りてスタート。駅から海沿いまではおそらく旧道で、商店街になっています。街道沿いは走っていればそれとわかるので、地図を見ないでなんとなく走り、そのうち海に出たので小休止。

ちょうど前日から運行が始まった観光船が出港準備をしています。どこから走ってくるのかロードバイクの集団が通り過ぎます。遠目に橋梁が2本ある立派な橋が見えます。自転車で渡れるかな?と近寄ってみると残念高速道路。その先にもう一本あり、そちらは行けそうでした。

観光用自転車は街の散策用ですから街を散策すべきなのですが、眺めがよさそうなので橋へ。その先が独立した島で、その橋が「気仙沼大島」であることは渡った後地図をみて知りました。

漁港つたいに海沿いを進み、観光用のちいさなモールで安価な海鮮と海藻の丼ものをいただきました。

すこし先まで走り、高台から赤い屋根瓦の家が点在する島独特の風景を眺めて、気が済んだので島の南端までゆかずに帰りました。

お土産を買うときお店の人に、「BRT(パス代行システム)ではなくて、鉄路が先まであると観光ももっと楽しめるのだけどね。」と言われました。