簡素な隠定器


入手性のよい材料で作りました。
工作はやや難しいかもしれません。
構造自体は機能する最低限まで簡単にしました。

溶接を試したのですが難しく、加工の手数は現行で限界。
あとはカメラを載せる部分を一体にするか、ワイヤーワークにするか。
紙のようにアルミを斬るかアルミ板を紙のように曲げられるなら
もっと簡単に作れるかもしれません。そこまではやらないなあ。

大型化すると便利だと思いましたが、カバンに入るサイズはこのヘンです。
高さは1尺ほどあり重量はオモリを抜くと300グラムでした。

上記掲載の動画はネジ位置が横っちょのきみまろズーム用アダプターと
オモリをつけて400グラムです。

Panasonic デジタルカメラ LUMIX (ルミックス) ブラック DMC-TZ5-K
カメラを載せると合計600グラム台で収まります。
ハンドヘルドなら充分許容範囲です。

【部品】
アルミパイプは8ミリです。
1本ではしなります。6ミリでも作れると思います。
10ミリですとやや太いかな。
6-8-10と、パイプ径が変わっても曲げる手間は変わりません。
パイプ径は本体の長さによって適時変えるとよいでしょう。

【アルミパイプの曲げ方】
丁寧に曲げるなら加熱が必要です。
R=15(cm)ほどで曲げるなら冷間でも曲がります。
加熱せず、常温で曲がります。

段ボールを巻いた近所の電柱に押しつけると曲がると思います。

パイプを潰さずに曲げるには、潰さぬための下準備をしましょう。

【準備】
中に塩を積めて木栓でフタをしてから曲げます。

金属加工の専門家によると、塩はよくないそうです。
何度か使い回していると塩が変質しますので本当でしょう。
キッチンに砂をばらまいて嫁に怒られるより塩の方がよいでしょう。
最悪証拠隠滅を計れますし、水に溶けます。

底にフタをしたパイプに塩を入れます。
100円ショップのキッチン用漏斗をボアアップして使いました。
口切りまで塩がつまったらコンクリートの上にパイプを落として塩をなじませます。

振動と重力で塩がつまっていくので、減った分をスプーン一杯分ほど追加します。
完全につまったことを確認し、注ぎ口の詮たたき込みます。
抜けなくなったらキリで穴をあけて木ネジを差し込んで引き抜きます。

【曲げ】
曲げ方のコツは、支点を作らず、ゆっくりと曲げるとできます。
クリッピングポイントを複数にして、ラウンドさせます。
私は「まな板」を利用しました。

だれか石臼で曲げてたような。
ダンベルのオモリで曲がるみたい。

【加熱】
ガス台で加熱するか、カセットバーナーを用意します。
カセットバーナーのほうが効率的です。

1本だけ曲げるならレンジで充分です。

アルミパイプの両端を掴んで真ん中を加熱してゆきます。
ある温度で急に柔らかくなるのでその瞬間曲げてゆきます。
熱とチカラを一点に集中して曲げるとV字になってしまうので
広い範囲で加熱したのち曲げるとよいでしょう。

あとは鼻歌でも歌いながらのんびり曲げて下さい。

塩抜きは、ドリルに竹籤を付けて差し込んで回しました。
入り口が固着するので、そこを崩せばあとはさらさらと出てきます。
ダメな場合はパイプ内部にお湯を注ぎ込みます。
水を押し込んで少しずつ溶かせば中空に戻せます。

【XYスライド固定の工夫】
DIY steadicam camera stabilizer
隙間部分にナットを入れると丁度回らなくなるみたい。

このアルミ材は日本で探しても出てきません。
アルミフラットバーに長穴を開けるか2枚並べてリベット止めが現実的。

YouTube – sturdyshots さんのチャンネル
二段構えにする方法。ユニバーサルジョイントはグリップ側のみで上は無し。

上記に点の作例を踏まえて、まず、UJ上のベアリングを省略。
つぎに長穴がXYであれば良いだろうと。

XY、つまり平面上で長い穴を作るにはどうすればいいのか悩みました。
同一平面上ではぶつかるし面積を必要とするので上下に移動。
紆余曲折があり、結果、丁字のプレート1枚になりました。

曲げるのにコツが必要ですが、DIY慣れした人なら買える場所も知ってるでしょう。
まげの説明を動画に入れる予定でしたが、くどいので省略しました。
工作自体は各自工夫して作って下さい。

真似してね。

地球の裏側とか知らない場所でアイディアを使っていただいて
知らない裏路地とか知らない家族とか知らない風景が見られたいいかなと。
引用元として当サイトyoutubeのチャンネルにリンクしていただけるとちょっとうれしい。