出て行ってくださるか

産業界は電気が足りないので日本から身を引くお考えです。

産業界、とくに製造業さえ半減すれば電力需要は元に戻り電気があまります。家庭が使う電気など高が知れています。余った電気でクーラーを浴びながら2011年の熱い夏が過ごせるのです。産業界のおじさま、ありがとう。製造業が海外にお出になれば、国内需要は風力と太陽光と原爆以外の既存の発電でまにあうかもしれません。製造業がおそらく半分程度になれば、日本はクリーンエネルギーに転換できるはず。経済界の皆様は自分を犠牲にしてまで日本国のことを考えてくれているのです。

産業界にありがとうと言いたい。遠き日本より皆様のご武運を祈らせていただきます。

これでトラックが減って、空気がキレイになります。いまのいままで製造業に食われていた人的リソースが他産業に分散し、新たな社会活動が始まるでしょう。製造業が海外移転するだけでクーラーも気兼ねなくつかえ、明るい未来がやってきます。

もちろん、日本国内にも産業は必要です。製造業は一部のハイグレードな製品のみを国内製産し、普及品は海外で作ればよいのです。そうすれば、産業界の皆々様におかれましても海外の安い人件費が使い放題。政権と癒着すれば土地の収用も簡単で原子炉は作り放題。万一しくじっても外国のことですから逃げてしまえば知らないふりができます。

なんつって。

「そんなこと言うならでてってやるよ!」って啖呵を聞き飽きました。もういいや。

「ここから飛び降りて死んでやる」っていうのは、止めてくれるから通用するのです。にっこり笑って「靴を揃えてこちらからどうぞ」と指示されては「死んでやる」なんて安い脅しは効きません。

だから、「日本から出てってやる!」っていうのは甘え。本当に出ていくなら黙って出て行くもの。経済産業省が「海外移転支援機構」とか独立法人をつくって補助金をばんばか入れて財界はどんどん海外に出してしまえばいいと思うのです。ついでに原子炉も持ってって。いらなくなった原子炉技術者もセットでつけてあげる。

「俺たちがいなくなったら困るだろう?」というのは最初のうちだけ。

そのうち、いや、あいつらいなくなっても平気じゃないか?と疑問が出たら危険です。いまその危険水域にはいりました。この数が一定数異常になると、一気に普及するでしょう。そのとき、「でてってやるよ!」と言っても、もう通用しません。笑われるだけ。