市街地の空洞化


雨が降るといっていたのに降らなかった。路面が乾いてきたのでの銀行に出かけた。

遠いけど手数料が安い。

銀行に手数料をくれてやるほどお人よしではないので、せっせと自転車を漕ぐ。

不景気に推されて人の足が遠のいた市街地は閑散としていて自転車で走りやすい。

だからもっと不景気になればいいとおもうよ?

振込先にあわせて遠くの銀行に出かけている。実は駅前に支店はあるのだが、それは看板だけ挿げ替えた他所の信用金庫。システム統合が出来ていないから本店と同じ扱いにならないんだそうな。

自己資本比率の話を知った上で言うけどさあ、なくなってもいいよ、そんな銀行。

ユーザーにとっては何の利便性も無い名前だけの統合でさあ。カードにキャラクターがつきますだって。こんな体たらくで国際競争力があるんだからたいしたもんだ。

市街地はいちおう開発してるつもりらしいのだが、目に見えて景気が悪い。

景気が悪いのは駐車場が無いからだ、だから国道の下に駐車場を作ろう!といって実際に駐車場を作ったが、逃げた客足が戻るわけもない。地下へのアクセスも地下からのアクセスも悪い駐車場を使うほど、現代の消費者は暇ではない。

私は少々変わり者だから自転車で走っているが、一般の人なら車を使ってちょっと遠くの大型商業施設に行くだろう。田舎にいくだけで気分が良くなるし、広い駐車場と青空とぴかぴかのショッピングモールがそこにはある。

小規模店の景気が悪いのは大店法の改正が原因だ、と言う向きもあるが、だがその敵である郊外店に勝つだけの努力を、市の中心部はしただろうか?はなはだ疑問である。

いまあの市街地にしぶとく残っているのは高級店がほとんどなので、銀座のような方向で街づくりをしてくれればそれで十分だ。大型の郊外店と正面から渡り合っても勝てないんだから、利率を上げて生き残って欲しい。郊外に高級店は似合わない。

消費がどうなろうと知ったことではない。

私似関係するのは、自転車屋と眼鏡屋と本屋くらい。

これ全部、大型店では買っていない。

・まずは自転車。

OEMはともかくデザインごとニーズ諸国製の自転車は買わない。素性が悪い。ニーズ製品がすべて悪いとは言わないが、フレームのデザインがおかしい折りたたみ自転車などは怖くて乗れない。とても自転車屋が作ったとは思えないフレームがたまにあるが、あれは自転車を知らない商社が作らせたのだろうか?

・次に眼鏡

市の中心部にある眼鏡屋は、高級店しか残ってなかった。郊外でテナント料を払ってるお店より、自前の敷地をもってる個人店のほう安く売れるはずだから、私は次もまた個人のお店で買うと思う。

「安ければよい」と言うには歳を取りすぎた。

・本屋

大型店はがんばっていると思う。をあるだけ並べられるから、欲しい本が見つけやすいし、比較検証もしやすい。だが、それだけちゃそれだけ。悪い本があっても全部並べてしまう。大型店やビデオ屋のついでにやってる書店にこの傾向が強い。

対して書店らしい書店は棚のサイズに制約がある。だから悪い本は外す。品数が減れば棚が洗練され、棚が洗練されれば自然に「ほしくなる本」が増えてゆく。結果、アイテム数がそれほどではないのに欲しい本が詰まっている棚もある。そんな棚を見たくて、書店めぐりをしている。

べつに世間に分かってもらいたいとは思わない。

世の中は広告で出来ている。大企業が大企業の都合で売っているものを広告しているテレビをみて物を買うなんてどうかしてると思うのだが、私は何か間違ったことを言っているだろうか?

金を出して買えるものや安いから買ってくださいなんていって売っているものなんか、絶対買ってやらねえとおもうのだが、そんなへそ曲がりは僕だけだろうか?

Tuesday, 2007-01-30