ビデオをみる

ビデオに撮りためた映画をみてみた。

ローレライはどうだろう。美少女が兵器に乗る話はもうおなかいっぱいなので、あんまり乗れなかった。原作の人は海軍小説が好きなんだと思う。人を沢山出して、組織としての結束を図りながら任務を遂行していく、そんな小説を目指してるんだと思う。

原作の福井晴敏オフィシャルサイト

ちょっと戦争映画をみてる人なら展開がバレてしまうし、緊張感がない。柳葉敏郎はもうすでに誰かのモノマネにしか見えない。

あれは、ピエール滝が特殊兵器に乗った美少女役なら面白かったはずだ。見た目はピエールなのに外から見ると美少女に見えてしまう、非常に特殊な能力を持った役を熱演。カメラ上ではピエール滝なのに、乗組員がなぜかみんな凄くやさしい。そしてある潜水艦乗りと恋に落ちる、てな話なら楽しめたとおもう。

ドウセ主役を食っちゃうならピエール主演の戦争映画でいいのにな。

戦闘シーンが模型じゃなくてCGなので減点。特殊兵器なんだから、伊号にこだわらず米軍の中古ディーゼル潜水艦でも改造して実際に浮かべたほうが真実味が高くなるだろう。戦争娯楽映画にしたいならカタルシスが必要なのだが、そんなものは見あたらない。ガンダムの焼き直しをなぜか実写で見せられたような気分である。

やっぱり美少女の配役が良くない。途中で捨ててしまいたくなるようなシノラーとか、イーストエンドプラスユリのユリとか、元東京パフォーマンスドールの歌のうまい人から選べばいいと思うよ。

隠し剣鬼の爪 松竹ホームビデオ

原作藤沢周平、山田洋次監督映画作品。山田洋次の映画は一生見なくても平気だと思っていたけれど、実は時々見ている。いい映画は文句を付けにくいので書くことがない。春になったら東北をサイクリングしてみたいなあ、そんな気分にさせてくれる映画。

やたら幕末の武器描写が詳しい。

【特典ディスク2】 特典映像123分
◆幕末という時代(約53分)
 洋式兵学を担当した東京理科大学講師・淺川先生の協力により、貴重な資料から幕末の時代背景を探る

むしろその特典ディスクだけ欲しいぞ。

あと、戸田先生に習う「あれ」は、本当に通じるのかスポーツチャンバラで試してみたいぞ。

ミニミニ大作戦

ハリウットの準メジャー級のスタッフが堅実に作った娯楽アクション。

ラブシーンがないので家族連れでも安心。助演の女子がブラ一枚で金庫を破る練習をしてるのが一番のサービスショットである。しかも主役に突然見られて恥ずかしがってしまう。米映画にしては奥ゆかしい。殿方には不満だろうが、アクション映画のラブシーンは常々邪魔だと思っているのでこのぐらいがちょうど良い。

冒頭の金庫破りのシーンは洒落てるし、パパサザランドもあんまり活躍しなかったけど楽しそう。ボートチェイスシーンはがんばり過ぎて、地元ベニスに「もう二度とお前らには撮影させてやらない」と言われたとか何とか。

何回見ても良く出来てるなあと感心させられる。

「ミニミニ」みたいな洒落た映画が作れない人は、CGの潜水艦の映画とかモンゴルでチンギスハーンの映画を撮ってはいけないと思うよ。具体的にどれとは言わないけどさ。

日本人が日本人スタッフでチンギスハーンの映画を撮るってことは、モンゴルの人に対してものすごく失礼なことだと思う。

どのくらい失礼かというと、ハリウッドがチャン・チー主演で日本の芸者映画を撮るくらい失礼千万なことで、ハルキもハリウッドももうちょっと考えてからやろうぜ。

あと、ジャッキーチェン主演「タキシード」をみた。ジャッキーの映画としては佳作。何もそんなに白人にこびへつらわなくても、あんたリッパだよ、ジャッキー。もっと堂々としようぜ。