『ハワイ・マレー沖海戦』なんて、いま作れない


そんな昔のことは覚えちゃいない。
すごいなあ円谷プロは。ウルトラマン世代だけど、どこからミニチュアか分からん。

円谷英二 – Wikipedia
いわれてみるとキングギドラは狛犬に似ている。
特技監督だから機材に凝るんだ。

先日、「ウルトラマン」のキャストが当時の撮影所の様子について講演していた。
すごく高い機材を先が見えないのに買ったといってたのはこれか。
オプチカル・プリンター – Wikipedia
かっこいい映像を作るためには無理してでも機材を買うわけです。

私がノンリニアの一番簡単なフリーの編集ソフトを使ってて、二束三文のパソコンでボタン一つでフェードの調整しているのをみたら、円谷監督はきっとビックリするだろうなあ。

『ハワイ・マレー沖海戦』なんて、いま作れないでしょう。
これは、飛行機が飛ばせて飛行機を見ていた人にしかとれない。
よくみると映像として実機では撮れないカットがあるけど、実写にしか見えないもの。
あれ、ミニチュアなのか。ブレとか考えるとミニチュアなんだけど、どうなんだ?

予備知識が相当あるから映画だと辛うじて分かるけど、いや分からん。

機材が良くなったら、映像が良くなるかといえばその限りにあらず。合成からコンピューターのモデリングに時代は変わったけど、映画としては円谷とは違うね。時代の違いからくる間の問題ではなく、あっちは映像の文法が違うし、ベン・アフレックだし。見せたいものがそもそも違うし。