世界陸陸上2013の特機

好きなことをしている人は好きだからこそ上達が早い。上達してうまくなったのをみて、「自分もああなりたいなあ」と思うのは早とちり。うまくなる課程を、上手くなるまで諦めずに辿れるかどうかで上達できるかの可否がきまるように思います。

途中で飽きないことが生命線です。

世の中のことに興味があまりなくて、そういう生活をおりますと時たま自分が何者か分らなくなります。撮影補助機材を作って面白かったので作り続けてきました。いまのところ、用に足りた機材ができあがったので次を作る予定がありません。本当はいくつかネタはあるのですが、どれも工作として作りたいだけの案件です。作った機材で撮影したい物があるわけではないので、設計図が二転三転して工作までたどり着きません。

クレーンを作るつもりでしたが、手持ちの自作スタビライザーで簡単なクレーン代わりになるので作るのをためらいます。ビデオカメラ用のジブクレーンって、そんなに使う機会がないと思うのです。サッカーの試合を観てるとゴール裏で使えそうだなとか思うのですが、はて、それを作ってまで撮りたいものが私にあるのかと言えばない。

世界陸上をみてると、沢山の撮影機材がでてきます。とくにトラック横に設置された機械制御のドリーが素晴らしい。レールに使っているパイプは一体何本で継いであるのか。さすがに1本ではなさそう。アルミではなくステンレスでしょう。レールのうえに乗っている車輪はローラーブレードのそれで、三枚でワンセットのものが上下に咬ませてあります。総重量30㎏くらいあり、モーター駆動をどうしているのやら。ジンバルマウントに乗せたカメラが二台のった車両にモーターを乗せて制御するよりも、列車は列車のみにしてケーブルカーの要領でワイヤー引き駆動にするとモーターの分だけ軽くなります。

みただけでモーターの有無はわかりませんでした。レールの終端にはウレタンにカバーを掛けたストップダンパーが付いていました。

飛んでるフライングカムは、たぶんどこかのメーカー製でしょう。ロシア製もあるかも。室伏のでてくるハンマーでは、どこかの選手が失投し、ネット越しにカメラを倒してました。ハンマーが飛んでくる様子を正面からみるのはなかなかの恐怖です。

ハンマー会場の後ろには、どうもロシア人お手製の簡易クレーンがありました。クレーンというか、垂直エレベーターですね。投げるときにクレーンダウンする仕組みで、選手が次の準備をしている間にカメラユニットをモーターで巻き上げて上にセットし直す仕組みです。製品としてあるのかもしれませんが、レールがアルミ剥き出しで巻き上げるときにカメラユニットがグラグラしていたので自作風な印象です。もし作るならカウンターウエイトを入れてエレベーターと同じ仕組みにして、ジンバルユニットにすればいいのになあと思いました。

棒高跳びのイシンバウア専用のカメラがありそう。彼女だけカメラの寄りが丁寧なんですけど。地元のロシア選手だからか。美人は得なのか。あれ、美人だっていいますけどすごい筋肉ですよ。みてるとメカとして造形として面白いです。女子としては観るとこがないのですが、筋肉女子好きにはたまらないのかもしれません。高飛びは飛んで棒を越えたあとに軸足を伸ばすことがわかりました。たぶんこの先棒高跳びはしませんけど。