アームは作れないぞ

テンションがあがってサスアームを作るなんていったけれど、ちょっと保留。材料を組み立てて、オナカにベストをつけて、そこにアルミのパイプを差してカメラと繋いでみたら揺れて仕方がない。

いままで何度もつくろうとして失敗以前に作らなかった理由はここで、バネのコントロールとサスの工作は想像するとできそうに思うのに、いざ作ろうとすると排除すべき課題が山とみつかってうんざりします。

ベアリングを樹脂だけに限定してありものの金物の組み合わせで作るのがきっと限界だと思います。当初の、ちゃんと組み立てようというのはたぶん無理。作るところは想像できたけれど、使っているところを想像できない。ベストを作った時点で大荷物になるし運用に難があります。

工作精度と、たぶんアルミのアングルを組んだ程度では強度がでないと思う。軸がサスペンションで八つ、サスの平行四辺形を縦に繋ぐ軸が三つ。それぞれ二つずつベアリングを押し込むとして26個の穴を正確にあけねばなりません。その上、ベアリングの軸の向きを調整するために1カ所以上角度調整の部品が必要。幅5センチくらいならたぶんガタが大きくて使い物にならない予感がします。

いままでは500グラム以下の軽いカメラでしたから、サポートアームが要らなくて、でも一眼用は必要かと思ってまずアームのほうから作るつもりでした。けれど、保持するグリップを太くすか、アームブレイスをつくるか。

値段をみると買った方が楽そうね。

あとは、スタビライザー本体の設計で、現在見直し中。思ったよりも強度は出せそう。てもとにあるiPhone用と称してつくったスムージーもどきでも、オモリとして使ってるペンタックスの一眼が乗りました。

載せてみてわかったのは、調整以前に強度が必要であること。とくに軽いカメラと違って、カメラの自重がありますから取り付け方が悪いと簡単に回転してしまいます。カメラ穴を中心に回ると、せっかく均整がとれてもすぐに崩れてしまいます。

対策としては、カメラが回らないようにレンズ取り付け部のボディ側に部品を足して回転止めになるようにします。軽いカメラですとネジ一点で強く締めるととまりますけれど、レンズが重いと同じ方法では通用しません。

そうなると、カメラ本体を固定するためにひとつ板が必要になります。

本体側のカメラステージと合わせると前後左右の調整が出来そうです。

カメラ穴の受けを使って左右に調整するつもりでしたが、カメラが500グラムを越えるとだめでした。よって、穴は1カ所の固定穴となります。

板と板を滑らせて調整します。縦横の穴をそれぞれ2カ所ずつ上下に付けることで前後左右がコントロール出来るはずです。問題は、ガイドのレールかなにかを付けないとステージとカメラがくっついている板が平面上で回ってしまうこと。

中間に浮遊する板を入れると、縦は縦だけ、横は横だけの調節に変わります。問題は、そこまでやるかどうか。

ただ、いままで作ってきた経験から、本体よりも構造の吟味に手を抜くと永遠に完成しないことを知っています。

必要な微動の距離はせいぜい3センチなので、なんならウォームギアでも切りましょうか。いやでも部品点数は減らしたい。ちいさな調整ネジをつけるよりも板がきれいに前後左右に動いた方がメリットが大きそうです。となると、ステージとカメラの間の板にレールを取り付けて、ネジの締め付けでオンオフできるようにして、調整は指の感覚というのが合理的かもしれません。