ベストセラー

岡崎京子と姫野カオルコは読まないけど流行っている作家として、頭の中の同じホルダに入れてあります。

【直木賞講評】浅田次郎さん「賞がねじふせられた」+(2/3ページ) – MSN産経ニュース
>題材にしているのは幕末の水戸藩です。私も幕末ものを書くが、幕末の水戸というのは時代小説作家にとってかなりアンタッチャブルな世界。

朝井まかてさん「読者が作家にしてくれた」 直木賞受賞会見 – 本のニュース | BOOK.asahi.com:朝日新聞社の書評サイト

NHKでとらやの店主がでてました。資料を集めるなら、市内の老舗古本屋といえばとらやさんしかありません。

中島歌子 – Wikipedia
水戸藩関係者の、しかも天狗党側に嫁いだ時点でだいぶ損をしています。連座制でとらわれた牢獄ってのは、牢獄といえば聞こえがよろしいですが、要は刑場です。とらやさんと一緒に朝井さんは取材にいらしたそうです。

場所もどこかよくわかりますが、写真は撮りませんしネットにアップしません。写真でそこが刑場とわかると周辺の土地の資産価値が下がってしまいます。水戸市内の端っこのほうは特に刑場が多くて、ちょっと歩くといきあたります。赤沼だけで350人くらい斬ってるそうで、じゃあその処理はどうしてるかというと、どうしてたんでしょう。当時はISO9001みたいな認定制度なんてないから斬っちゃ放置してました。それでどうなるかというと、田んぼにするには耕すと骨が出てきて使い物にならず、家を建てるったって基礎工事でちょっと掘ったら出てきます。実質土地を耕すこともできずそのままとなります。水戸市が栄えて土地が必要になり、周辺の田んぼが少しずつ宅地化される中、その場所だけが雑木林のままだったり、ヘンな形でそこだけ開発の手から放置されたりします。

水戸藩の処刑場「赤沼牢屋敷」 と350人を超える天狗党の斬首  – いばらき解体新書。 – Yahoo!ブログ

子供のときからそういう刑場の中で生まれ育ってしまったので、全国的に城下町はそういうものだと思っていました。しかし、浅田先生が仰るように「幕末の水戸藩はアンタッチャブル」で、水戸だけが特殊だったみたいです。たとえばいま、今年政治がらみで350人も処刑したら一大事です。江戸時代の国内人口は推定で3000万人ですからいまの1/4。水戸に何人住んでいたのか知りませんけど、いま、合併してでかくなって26万人です。江戸時代は何人くらい水戸城下に住んでいたのでしょう?

toshisv.sk.tsukuba.ac.jp/thesis/H21_2009/inter/200411029.pdf
9000人だって。そのうち350人も処刑したらマズイ。非常にマズイ。