まずいのは食いたくない

活字の本を読むのが苦痛になってきました。去年まではいちおう読んでやろうと目を通していたのが、年末あたりから目を通すほどのものでもなかろうと斜め読みになり、今年は重要な一文だけ狙って読む方法に転換しました。

おそらく、私が読める量の情報を越えて読んでいるため混乱しているのでしょう。本当に読みたい文章はじつはそんなになくて、必要以上に読んでいるためオナカがいっぱいになったのかもしれません。映画評論家や音楽評論家の一部が必要以上に太っているのは人間が食べられる量を超えて食べるからに他なりません。

ふつうはしばらく本を絶つとかネットを避ければ良いのですがなぜか古本屋で2冊本を買ってきました。1冊はマンガ。もう1冊はマンガ評論で、ちょうどナウシカの連載が終わったときの宮崎おじさんのインタビューが載ってます。去年の年末あたりで対談集が限界で、次がインタビュー集なので、次はマンガで、最後はヒトコマの政治風刺マンガあたりに落ち着くのではないかと期待してます。

面倒くさがりも極めると妙な方向に進むことを知っています。活字にまつわる煩雑ななにかに食傷気味なのかもれません。写真も色が嫌なら白黒になり、絵画なら水墨画あたりに落ち着くのかも。しばらく前から習字は気になるところ。もともと工作は嫌いではなくて、部品の角を丸めたりするのが楽しくて仕方ないのです。これが転じて向かう先は習字なのかもしれません。もしくは単純な、なにかの表現。

方向を見失うとできの悪い自称現代アートに成りかねません。ただ、そういうのが苦手なので、既存のなにか技術なり表現をはじめるのかも。写真にその要素があるけれど、果たしてすんなり写真に落ち着くのかはたまた違うなにかになるのかはわかりません。なんとなく気がついてきたのは、うまいものだけ食べたい。まずいのは食いたくない。