寒い日は内装工事

三角材

雪が降るとテンションが上がります。外に出るほど若くはないので、地震で揺すられて出来た壁の隙間を塞ぐ作業をしました。隙間と言っても数ミリなのでコーキング剤を使います。

いちばんひどかった壁は三角の専用の角材を釘で打ち込み固定しました。いままでは壁の手前に机を置いて倒れてこないように押さえていましたが、さすがにもう3年目です。部屋を片付けるついでに机を動かしたので壁一枚分だけ内装工事をしました。

縦の左側に三角の角材を這わせます。180センチ長の角材は、エンボス加工がしてある直角二等辺三角形。角材をななめに半分に割ったような形です。斜辺にあたる面は手前の見える面となるので、面取りがしてあり模様がプレスしてあります。

壁に向かって左の縦に1本置いて長さを決めます。長さが決まったらノコギリで切ります。突き合わせる都合上ななめに切る予定でしたが材木が柔らかいので1度直角に切ってから、終端をカッターで斜めに削りました。

上に当たる辺も同様の作業をします。長さを合わせてカッターで斜めに切り釘を打ち込み固定します。三角材は幅が10ミリほどあるので釘を打つくらいでは割れませんが、念のため下穴をあけて作業を進めます。斜めのカット部分を額縁のようにあわせながら一周分回します。机を横に置くので下は見えないだろうと手を抜いて、角と角を適当に合わせてごまかしてあります。

クーラーの穴を塞ぐ

ゼリーの空き容器をつっこんで忘れていたクーラーの排気穴も塞ぎます。ゼリーの容器はそのままシリコンコーキング剤で固定します。上からカメラ工作で使った床材をネジ留めします。柱に近いので柱に斜めに板を打ち込んで仮に固定します。円い穴なので円の周辺に3ヶ所4.5ミリの穴を開け、4.0ミリの木ネジを使って固定します。固定する前に板の裏側にコーキング剤を同心円状に塗りつけ空気の流れが起きないようにします。よく見ると、壁の表側のふさぎ方が甘くて光りが漏れていました。

すぐに直したいところですが積雪が残っているので後日に追加で修繕します。

シリコンコーキングガン

コーキング剤は専用のガンを使って押し込んでいきます。コーキングガンはレバー式でレバーを握るたびに一定の勢いでコーキング剤を押し出すことが出来ます。レバーには鉄板が繋がっていて、鉄板に開けた穴に棒が刺さっています。鉄板は斜めに取り付けてあるので、囲炉裏の自在鉤の仕組みで棒をくわえ込んでいます。鉄板はレバーの中で緩く動き、レバーをもどすと鉄板の穴は棒をかみつきをやめます。レバーを握る動作のときにだけプッシュロッドを押すようにできています。

コーキング剤の容器は先端は樹脂で作った肉薄のコーンです。その先端をカッターで切って穴を開けます。ボルトをめいっぱい引いてコーキング剤をガンにセットします。コーキング剤は直径5センチほどの筒状の容器のなかに収まっています。容器のお尻はカップ状です。注射器のようにカップを押し込むことで中のコーキング剤が押し出されます。

コーキング剤をセットします。ボルトを戻しボルトの先端にある500円玉ほどの円い鉄板をコーキング剤のお尻に付けるとセット完了です。安易にグリップを握ると剤が飛び出してしまうので注意。安全装置の類はありません。レバーにクロスボルトタイプの安全装置でも付いていれば安心なのですが、きっと付けると過剰なのでしょう。なれれば安全装置などなくても平気そうです。

コーキング剤の先端が乾燥してふさがったときのために、コーキングガンのフォアグリップの下に針金があります。まるで銃剣のようです。

コーキング剤を壁の隙間に入れて行きます。一定の力で押すと一定の量がでる優れものです。地震で揺さぶられた壁は真ん中の部分には隙間がなく、上下に隙間ができました。大地震で家が揺れると柱が平行四辺形に傾きます。すると、柱に挟まった石膏ボードの上下が柱に押し込められて隙間があきます。

隙間は一定の幅ではありません。一定の力でコーキングガンのレバーを押しながら、コーキング剤の先端の移動速度を調整します。隙間の大きな場所はゆっくりと。隙間の小さい場所はすばやく移動します。今日は10年ぶりくらいに大雪で風の強い日でしたので隙間風を見つけるのは簡単でした。

最後はは壁の角が壊れた場所を仕方ないので三角に切ったベニアでふさぎ、今日の内装工事を終了とします。シリコンを触ったのでなんだか手がつるつるして物が持てなくなりました。